皆さんは株式投資と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?
ずっとパソコンとにらめっこする必要があると思うかもしれません。
だから日中働いている公務員が株式投資を副業にするなんて無理だと諦めていませんか?
でも、公務員でも株式投資はできるんです。
公務員の副業として株が向いている理由
まず、株を買うという行為は24時間いつでもネットを介してできます。
ですので、仕事終わりに自宅でゆっくり会社のニュースや経済情報をチェックして期待できる株を夜に注文したとします。
すると、翌日の朝イチで株を買うようにできるのです。
もちろん、その瞬間パソコンを開いている必要はありません。
そして、期待通りに値上がりしたら売り注文をして終了です。
日本の株式市場は平日の午前9時~11時30分、午後12時30分~午後3時に開いています。
公務員の皆さんの昼休みが午後12時~午後1時だとしましょう。
すると、30分だけではありますが昼休み中に取引をすることだって可能です。
公務員というのは良くも悪くも拘束時間がほぼ決まっています。
平日の8時から17時は仕事に打ち込んでいることでしょう。
しかし、逆手にとると8時~17時以外の時間は自由です。
その時間を利用して、企業分析をしたり世間のトレンドをチェックして今後伸びてきそうな会社を見つけることができます。
この点から、時間に一定のリズムと余裕のある公務員は株式投資に有利とも言えます。
土日で良さげな会社を見定めて、土日のうちに注文しておくこれが出来るのは公務員の強みではないかと思います。
公務員にとって株式投資が禁止にあたらない理由
第一に、公務員が株式投資をしていいの?と思うかもしれません。
大丈夫なんです。公務員は株式投資をしても問題ないのです。
というのも、株式投資というのは資産運用にあたるので貯金をして利息を受け取ることと一緒なのです。
それでも、株でものすごい稼いだらダメなんじゃない?という心配もあるかもしれません。
そこもご安心ください。株で稼いでいい利益の上限なんてありません。
あなた1億円稼いだから退職ね、なんてこともありません。
思う存分株式投資に取り組んでもいいのです。
勤務時間中に仕事そっちのけで取引はもってのほかですが。
公務員が株式投資を副業にすることのメリット
➤資産を大きく増やせる
株を始める理由は人さまざまだと思いますが、資産を大きく増やすことができるというのは魅力的ではないかと思います。
株式投資において、得られる利益は大きく分けて二つあります。
利益①キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、1株100円の株を100株購入したとします。
購入した株が110円に値上がりしたところで売却しました。
すると、10円×100株=1,000円儲けたことになります。
これがキャピタルゲインです。
つまり、株の売買によってもたらされる利益のことを指します。
利益②インカムゲイン
皆さんは配当金や株主優待という言葉をテレビや新聞などで聞いたことがあるかと思います。
配当金や株主優待というのは、自社の株を持ってくれている人(=株主)に対して1株につき10円を現金で支給したり、現金でなくとも自社製品をプレゼントして株主に還元することを言います。
これがインカムゲインです。
株を持っているだけでもたらされる利益のことを指します。
キャピタルゲインは短・中期(数日~数か月の保有)、インカムゲインは長期投資(数年間の保有)にそれぞれ適していると言えます。
➤世界経済のからくりが分かる
株式投資の世界に足を踏み入れると、様々な指標やイベントを注目することになります。
為替や活動指数、FOMC(Federal Open Market Committee/連邦公開市場委員会の略)など…
FOMCで利上げが発表される
↓
米ドルでの預金が増え、ドル高になる
↓
円安になり日経平均は上昇する
といった具合にこのニュースが出たから、この要人がこういう発言したから株価はこう動く!という風に考えることができるようになります。
もちろん、必ずそうなるとは限らないのですが、世界経済はこう回っているんだと気づくことができ、周りの同僚より一歩リードしている感覚になれるかもしれません。
➤いい商品・サービスに出会える
株式投資をしていると、たくさんの企業の決算をチェックしたりホームページを見る機会があります。
その中で「あれ?この会社の商品いいなぁ!買ってみよう!」となることもあるかもしれません。
普段の生活をしていれると、目に入る広告は屋外広告だったりテレビのCMだったりします。
しかし、それだけが日本の商品・サービスの全てではないのです。
目立った広告をしていなくても素晴らしい製品を提供している会社が山ほどあります。
そういった会社に巡り合えるのも株式投資の魅力の一つです。
公務員が株式投資を副業にすることのデメリット
➤元本割れのリスク
株というものは預貯金のように、元本を保証してくれるものではありません。
株価の推移をチェックしたり業績を分析して、値上がりするだろうと意気込んで購入した株が買った直後から下落することもあります。
もしかすると、そのまま買った値段を回復しないことだってあります。
株の利益と損失は表裏一体にあるということを忘れずに取り組んでいきましょう。
➤「塩漬け」は絶対避けよう!
株の世界には「塩漬け」という言葉があります。
「塩漬け」とは、購入した株がなかなか値上がりせず売り時を逃してしまい長い間持ち続けることを言います。
この塩漬け、とってももったいないことなんです。
というのも、値上がりせず塩漬けした株を最終的に売っても利益になることはほとんどありません。
ときどき、何年も待ち続けて買ったときと同じ値段で売る人もいますが、考えてみてください。
その株を持ち続けているということは、お金を出して株を買っているのですから、資金を拘束されているのです。
もしもそうしている最中に勢いよく上昇している株があったとしましょう。
ある程度の損失は覚悟で上昇している銘柄に乗り換えれば元をとれるかもしれません。
にもかかわらず「損失を出すのはイヤだ!」と頑なに売るのを拒んでいたら身動きがとれません。
身動きがとれていない間に、周りのライバルはどんどん動いて利益を獲得していくのです。
機会損失という側面が強いんです。
ですので、
- 買った後でなかなか値上がりしない
- 思っていたシナリオ通りに株価が動いてくれない
と思ったら売ってしまうのも一つの手です。
➤懲戒処分なんてことも…
過去に、勤務時間中に株取引をしたとして懲戒処分を受けた公務員がいます。
最もこれは、当人のモラルなどの問題ですが…
これを読んでいる読者の皆様は、もちろん仕事中に株取引なんてしないと思いますが、
実際あったお話なので念のためお伝えしておきます。
勤務中はお仕事に専念して、家に帰ってから思いっきり市場のニュースを眺めましょう。
税金の申告は忘れずに!
株で稼いだらそこで終わりではありません。
儲けた分はきちんと申告する必要があります。
ただし、証券口座を開設するときに「特定口座(源泉徴収あり)」を選択すると証券会社が納税を済ましてくれるので、特段こちらがすることはありません。
自分にあった口座を開設しましょう。
まとめ
株式投資は、大きく利益をあげられる側面がある一方で資産を減らしてしまう危険もあります。
自分の性格にあった投資スタイルを確立し、安定的に利益をあげられるよう日々勉強することが大切です。
そして、法規違反に該当することのないよう細心の注意を払って相場に向かいましょう。