日本株で投資経験を積むと、海外の株式投資に魅力を感じ興味を持つ人も多いと思います。
アップルやグーグルなど世界を代表する株、発展途上国の成長しそうな会社に魅力を感じ、投資を考える投資家が出て来て当然です。
海外株式へ投資の最大利点は、日本だけでなく世界中のすべての投資機会を拡大することが可能でです。
その結果、リスク分散にも繋がります。日本に住んでいながら簡単にこれを実行する方法を探りたいと思います。
日本株式投資だけではリスク分散できない理由
一般的投資家にとって、適切な情報、技術的な分析などによって、市場平均を一時的に上回る可能性はがあります。
しかし、長期間市場を継続的にアウトパフォームすることは、ほとんど不可能でそのような期待はむしろ非現実的です。
したがって、最良の投資戦略としては、全体的なリターンが比較的に低くても、投資ポートフォリオを多様化することで、出来るだけリスクを回避することです。
日本の投資家が日本株式に投資するだけであれば、ポートフォリオはどうしても日本の経済と結びついていて、その価値は日本の経済と連動され、景気が停滞した場合にはほとんどの株も連動します。
投資家がリスク管理の為、海外市場への投資を始め進めると、他国の経済が日本と異なる方向に動く可能性があるため、ヘッジ効果を十分得ることが出来ます。
もちろん、投資家は上手く高成長国の株式を選ぶことが出来たら、リターンが一層高くなります。
さらに、海外では、日本でアクセスできない投資機会が数多くあります(例えばETFや米国のAppleやGoogleなどの優良株)。
もう一つの副産品として、外国株式投資は外貨建てであるため、日本円が弱い時リスクヘッジすることも出来ます。
このリスクヘッジ効果も非常に重要であり、慎重な投資家は実践すべきです。
投資多様化を通じたリスク軽減とは別に、以下の2つも海外投資の利点になります。
- 市場の安定している国では、比較的安全です。
- 日本株の配当は比較的低いので、通常は海外株の方が高いリターンが期待出来ます。これは外国企業が株主をもっと重視しているため、より高い配当が期待出来ます。
実際には、単なる株式投資であれば、日本国内の楽天証券やマネックス証券などの企業を経由して外国投資の国内証券口座を開設することも可能ですが、やはり海外証券口座を開設することをお勧めします。
理由はこれらの国内証券会社が提供する証券は非常に限られているためです。
結論として、長期的な投資目的のためには、海外の証券口座を海外に開設することが強く推奨します。
どこの海外の証券会社がおすすめ?
アカウントをどこの国でどのように開くかを詳しく調べてみましょう。
日本の居住者にとっては、便宜上、地理的に近いほぼ同一時間帯の国をお勧めします。
おそらく香港は最も適切な国ではないかと思います。
それは時差一時間で日本と近いだけでなく、金融的にも世界で最も進んで合理的に規制されている市場の一つだからです。
香港の金融界では、HSBCやシティバンクのような世界的に有名な多くの金融機関がアクセス出来ます。
また、競争が激しい市場のため、株式投資、外国為替かにかかわらず、手数料は比較的に安いです。
海外証券会社の方ですが、Boom証券をお勧めします。Boom証券は、日本の主要金融機関であり、東京証券取引所上場会社(東証:8698)の日本のマネックスグループが親会社になっています。
マネックスグループは、世界中のネットワークを通じて100万人以上の顧客を持ち、様々な金融サービスを提供しています。
3,000億香港ドル(USD380億)以上とも言われる資産を保有しており、そのリソースと多国籍の金融ネットワークを駆使して顧客に高品質の国際投資サービスを提供できると思われます。
香港のBoom証券は経験豊かな多言語顧客サービスチームを持っており、
- 英語
- 広東語
- 中国語
- 日本語
でコミュニケーションができ、90カ国以上の地域のお客様にサービスを提供しています。
BOOM証券のウェブサイトのサービス内容は以下の通りです。
1.マルチマーケット(取り扱い可能海外マーケット)
- 香港
- 日本
- 上海B
- 深センB
- 台湾
- 米国
- シンガポール
- オーストラリア
- タイ
- インドネシア
- フィリピン
- 韓国
上記の国の株式に加え、 130以上のミューチュアルファンドも、全てインターネット上で取り扱うことが出来ます。
具体的には、1,500の海外株式とETFが含まれています。
その他に、デリバティブとインデックスファンドもあります。アメリカ市場で約300のADRs(American Depositary Receipts)を取り扱っています。
また、インドでは、一般に外国人が取引できないインド株式を売却する権限を持っているそうです。
2.マルチ通貨
BOOM証券に口座あれば
- 香港ドル【HKD】
- 米ドル【USD】
- 日本円【JPY】
- シンガポールドル【SGD】
- オーストラリアドル【AUD】
以上の5通貨を連携運用できます。
これは国際決済にとって非常に便利な特徴です。
例えば口座開設時、日本から円のみを送金しても、その後商品購入時に該当通貨に自動交換されますので、為替取引の手間が全くかかりません。
したがって、必要な資金が口座にあれば、通貨が違っても決済を確実に行い、証券取引所のペナルティは発生する事もなくなります。
Boom証券の口座開設は非常に簡単です。
口座開設者の「パスポート」と「国際運転免許証(または日本の運転免許証)」があれば出来ます。
註:香港では、証券投資家保護法人(SIPC)と言う組織が有って、ロンドンの保険会社ロイズと協力して、 証券投資家1人につき15万香港ドルまで保証されます。
また、最大保証金額は、ロイズの方針は合計1億5,000万ドル(HKD)の限度額まで、さらに2950万ドル(HKD)(現金は900,000ドル(HKD)を含む)を提供出来ます。
以上は証券口座開設の簡単な説明です。
しかし、送金などのために香港の銀行口座が必要です。
近年、日本人の銀行口座開設は、マネーロンダリング規制の関係で難しくなってきていますし、香港銀行口座開設の方法は、英語か広東語ができる方は、パスポートと住所証明(英文)を持って現地銀行に行けば作れると思いがちですが、
近年、日本人が大量に押しかけて業務を圧迫したため、金融取引許可のある仲介者を通さないと開設できない場合があります。
香港のBoom証券が有益な助言と支援を提供することが出来ます。
Boom証券は顧客に、世界的に高い信用格付けを持ち、老舗銀行であり、世界規模のネットワークを有するHSBCの銀行口座を推薦しています。
同行は、非常に優れて、使いやすいオンラインサービスも日本の顧客の間で高い評価を得ています。
また、マカオで会社を設立して法人として証券口座を開設することも可能です。
私は、マカオ法人設立、海外銀行口座開設、Boom証券口座開設、FX口座開設をしています。
興味がある方は、問い合わせフォームからご連絡をして下さい。
Boom証券を通じて銀行口座開設するための具体的手続き
1.スケジュール調整
最初に申請書を記入するか、フリーダイヤル “0120-380-993″で連絡を取り、スケジュールを調整します。
2.予定された日に香港空港で待ち合わせします(必要な書類がすべて揃っていることを確認)。
3.口座開設のサポート:Boom証券は銀行口座開設プロセスをサポートする専属スタッフを派遣します。通常、銀行で1時間ぐらいで手続きが終わります。
備考:Boom証券は銀行口座開設を支援しますが、口座開設後は口座管理には一切関与しません。
個々の顧客は、自分の責任で自分のアカウントを運営し管理しなければなりません。
Boom証券は、マネーロンダリングなどの違法目的の口座開設は拒否しています。
また、海外資産は日本の管轄から外れますので、日本政府は海外資産を管理することは出来ません。
個人海外資産の合計額が5000万円を超える場合には、確定申告時個々に税務署へ申告する義務があります。
香港では、預金者を保護するために預金者保護スキームがあります。
この制度はメンバーである香港の銀行(HSBCを含め)に保有されている適格預金を保護しています。
適格預金を保有している銀行が倒産した場合、最高50万香港ドルの限度額まで報酬を払ってもらえます。
今まで海外株式投資のメリット、国と証券会社と銀行の選択について説明してきました。
ご参考のため、Boom証券のウェブサイトの情報を入れておきます。
- 住所
Monex Boom Securities (H.K.) Limited
25th Floor, AIA Tower
183 Electric Road
North Point
Hong Kong
- 電話番号
+852-2255-8888(カスタマーサービス)
※月曜~金曜日 9:00AM~6:00PM(香港時間)
※対応言語:英語、広東語、日本語(基本的な会話のみ)
HPアドレス
http://baby.boom.com.hk/en/
Eメールアドレス
service@boomhq.comまたはオンラインフォームへ。
口座の特徴
メリット
- 日本株のほかアジア・オセアニア・米国など、17市場(12カ国)でオンライン取引ができる。信用取引も可能です。
- 日本から郵送で口座開設可能です。
デメリット
- 配当の受け取りに手数料がかかります。
口座開設の条件
必要書類
<郵送の場合>
- 口座開設申込書(HP内にてオンライン申込書への入力・作成が可能、PDF版をダウンロードして手書きで記入しても大丈夫です。要認証*)
- パスポートのコピー(要認証*)
- 住所証明書類(現物、発行日から3カ月以内の銀行残高証明書)
- W-8BEN(米国株取引をする場合に必要)
*1万香港ドル以上の香港ドル小切手を同封すれば免除
<香港のBOOM窓口の場合>
- パスポート
- 住所証明書類(現物、発行日から30日以内の銀行残高証明書)
- W-8BEN(米国株取引をする場合に必要)手続き方法:郵送、窓口(要事前予約)
口座の特徴
- 預金通貨:香港ドル、日本円、シンガポールドル、豪ドル、米ドル
- 口座の種類:キャッシュ口座、マージン口座
- 投資商品:香港、上海・深圳B株、台湾、日本、韓国などアジア・オセアニアおよび米国市場の12カ国、全17市場での現物株取引。香港、日本、シンガポール、オーストラリア、米国の信用取引。外貨預金(上記5通貨)
- 利用ツール:インターネット取引、電話取引
- 手数料:香港株売買手数料0.18%(最低88香港ドル)、口座開設手数料200香港ドル(または26米ドル)
- 最低預入額:なし
概要
アジア・太平洋地域初のマルチマーケット・オンライン証券会社
1997年に香港で設立されたオンライン専業証券会社。アジア・太平洋地域でマルチマーケットのオンライン取引を最初に始めた証券会社として知られています。
2010年7月に、日本のマネックスグループが経営権を取得、2011年8月より、Boom Securities (H.K.) LimitedからMonex Boom Securities (H.K.) Limitedに社名が変更されました。
BOOMはBeyond Other Ordinary Markets(市場の枠を超えて)の頭文字からとった名前で、ひとつの口座で12カ国、17市場、5通貨を管理・取引できるのが特徴です。
BOOMに口座を開設すると自動的に投資家補償ファンド Investor Compensation Fundsに加入することになり、1人につき15万香港ドルまで補償されます。
5通貨、アジア11カ国と米国市場で株式売買ができる
口座はキャッシュ口座 Cash Accountとマージン口座 Margin Accountがあります。
キャッシュ口座では、アジア11カ国と米国市場への株式投資が可能。主要市場のETF、米国ADR、香港ワラントの取引と香港IPOの申込みもできます。
香港株の売買手数料は0.18%(最低88香港ドル)。香港および米国市場では、成行き、指値のほかストップロス注文なども可能です。
マージン口座を開設すると、香港、日本、オーストラリア、シンガポール、米国株の信用取引ができるようになります(カラ売りは不可)。信用取引では保有する株を担保に2倍までの融資を受けられます(利息が発生する)。
口座開設手数料として200香港ドルまたは26米ドルかかるが、最低預入額の規定はありません。
サービス手数料は年間200香港ドル(または26米ドル)だが、香港株のみの取引か、口座残高が1万香港ドル以上ある場合は免除されます。
それ以外に配当の回収手数料として0.5%が必要です(最低手数料は香港株20香港ドル、海外株15米ドル相当)。
香港市場および米国市場のリアルタイム株価情報システムも利用できますが、すべて有料で、最低でも月308香港ドルと少し高めです。
エリア | 国 | 証券取引所 |
アジア
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香港* | HKEx(香港取引所) |
中国 | SSE:上海B株(米ドル建て)
SZSE:深圳B株(香港ドル建て) |
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台湾 | TWSE(台湾証券取引所) | |
日本* | TSE(東京証券取引所)
OSE(大阪証券取引所) NSE(名古屋証券取引所) Jasdaq(ジャスダック) など |
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韓国 | KRX(韓国証券取引所) | |
オーストラリア* | ASX(オーストラリア証券取引所) | |
シンガポール* | SGX(シンガポール取引所) | |
タイ | SET(タイ証券取引所) | |
インドネシア | IDX(インドネシア証券取引所) | |
フィリピン | PSE(フィリピン証券取引所) | |
マレーシア | Bursa Malaysia(マレーシア証券取引所) | |
北米 | アメリカ* | NYSE(ニューヨーク証券取引所)
Nasdaq(ナスダック) Pink Sheets(ピンクシート) OTCCB(OTCブリティンボード) など |
*信用取引も可能。
両替いらずに各市場での投資が可能
香港ドル、日本円、シンガポールドル、豪ドル、米ドルの5つの通貨口座があります。
預金通貨と異なる市場の株式を購入する場合も、事前に両替する必要はなく、たとえば日本株を購入する際に米ドル口座から資金を使うよう設定することもできます。
マージン口座の場合、どの通貨の資産から優先的に利用するかを事前に決めておくこともできます。
口座に預けておくだけでも5,000香港ドル以上または1,000米ドル以上あればHSBC香港の普通預金 Passbook Savings Accountと同等の利息が付きます。
待機資金は香港ドルまたは米ドルで預けておくと
申込書は簡単だが認証が必要
口座開設は現地の本店で手続きできるほか、日本から郵送でも可能です。
ただし郵送の場合、パスポートおよび口座開設申込書の所定の欄に弁護士、公認会計士、行政書士、銀行員などによる認証が必要になります(後で説明するように、HSBC香港やシティバンク香港の小切手を利用することもできます)。
必要書類は口座開設申込書とパスポートのコピー、住所証明書となる銀行の残高証明書、米国株取引用の「W-8BEN」です。
残高証明書は日本語でも問題ありませんが、英訳された証明書が良いです。申込書はホームページ上で入力し、プリントアウトして作成します。
HSBC香港と合わせての利用が便利
申込書には取引銀行を記入する欄があります。日本の銀行でも口座開設に問題はないですが、BOOM証券をうまく使いこなすには、HSBC香港の口座との組合せが便利です。(最近では口座開設がスムーズにいかないケースも多いようです)
HSBC香港に口座を持っていれば、口座開設申込書と一緒にHSBC香港の香港ドル個人小切手(1万香港ドル以上)を同封することで本人確認となり、パスポートコピーや申込書の認証が不要になります(シティバンク香港の香港ドル小切手でもよい)。
口座開設後もHSBC香港やシティバンク香港の「Bill Payment(請求書払い)」サービスを利用すれば登録不要、手数料無料で資金移動ができます。(香港ドルのみ)。
香港に銀行口座を持っていない場合は、日本から電信送金か送金小切手で資金を送金します。
電信送金の場合は、送金先の口座によって口座番号が異なるので注意が必要です。
出金は、電信送金もしくは小切手を振り出してもらいます。いずれも、インターネット上から指示が可能なので、送金先口座は事前に登録しておくことも出来るのでお薦めです。
以上を外国株式投資に興味ある投資家は役立てて、リスクヘッジの為に是非検討して下さい。