副業を始める前に!最初のセキュリティ対策が肝心な理由

はじめに

昨今、個人情報や財産を守るためのセキュリティ対策は、ますます重要になってきています。
セキュリティ対策は守るべき情報が多くなってから行うと、作業工数が増えたり、対策に漏れが生じたりします。
そのため、副業を開始する前から、セキュリティ対策をしっかりと行うことで、後々のトラブルを避けることができます。
この記事では、副業を始める際の基礎的なセキュリティ対策について解説します。

一般的なセキュリティ対策

1.パスワード管理

副業で始めるビジネスに関連するアカウントのパスワードは、強力でユニークなものに設定しましょう。
現在は、パスフレーズという方法がNIST(米国標準技術研究所)より推奨されています。
パスフレーズは、本人が覚えやすい一方で、文字数が多く、機械の総当たり攻撃や人による推測が難しいというメリットがあり、従来の記号などを含めた複雑なキーワードより優れています。
また、たくさんのパスワードを覚えきれないという方は、適切なパスワード管理ツールを活用することで、安全にパスワードを管理できます。

2.二段階認証の導入

重要なアカウントでは、二段階認証を設定することで、セキュリティレベルを高めることができます。
特に銀行口座や暗号資産取引所などの金融関係のアカウントには、必ず二段階認証を設定しましょう。

3.定期的なセキュリティアップデート

使用しているデバイスのOSやセキュリティソフトウェアのアップデートは、速やかに行うことが重要です。
アップデートを怠ると、ゼロデイ攻撃や新たな脅威に対応できず、セキュリティリスクが高まります。

4.ネットワークのセキュリティ

テレワークが増えてきた昨今で自宅や外出先でのインターネット接続も、セキュリティ対策が必要です。
自宅では、Wi-Fiルーターのパスワードを強力な物にしたり、暗号化通信を利用すること、アクセス制限を設けることで、ネットワークを保護できます。
外出先では、公共のWi-Fiネットワークは利用しないこと、強力なパスワードや暗号化通信を設定したポケットWi-Fiやテザリングを利用することで、安全にインターネットを利用できます。
どうしても、公共のフリーWi-Fi等に接続する必要がある場合には、VPNを利用して接続することで、セキュリティリスクを減らすことができます。

5.定期的なバックアップ

どんなにセキュリティ対策を講じても、セキュリティ事故が発生することはあります。
そのため、重要なデータのバックアップは、万が一の事態に備える上で欠かせません。
定期的にデータをバックアップし、安全な場所に保存しておくことで、データの喪失時のリスクを軽減できます。

これらのセキュリティ対策を実行することで、副業を安全に始めることができます。
しかし、個人情報を取り扱う業種の場合、これらの対策だけでは十分とは言えません。

よりセキュリティを強化する為のサービス

目的に合わせた最適なセキュリティサービスを利用することで、より安心して副業に取り組むことができます。
以下がその代表的なサービスになります。

1. 統合型アプライアンス(UTM等)

統合型アプライアンスは、複数のセキュリティ機能を1つの装置に統合して提供するサービスです。UTM(Unified Threat Management)とも呼ばれ、ファイアウォールや不正侵入検知システム、ウイルス対策など、一連のセキュリティ対策を効率的に実施できます。

2. ネットワーク脅威対策製品(FW、VPN、不正侵入検知システム等)

ネットワーク脅威対策製品は、ネットワークを保護するために必要なセキュリティ機能を提供します。ファイアウォール(FW)は、ネットワーク間の通信を制御し、不正なアクセスを防ぐ機能です。
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上の仮想的なプライベートネットワークを構築し、通信内容を暗号化して安全に送受信できるようにする機能です。
不正侵入検知システム(IDS)は、不正なアクセスや攻撃を検出し、適切な対処を行う機能です。

3. コンテンツセキュリティ対策製品(ウィルス対策、スパム対策等)

コンテンツセキュリティ対策製品は、ウイルス対策やスパム対策など、コンテンツに関するセキュリティリスクを軽減する機能を提供します。
ウイルス対策ソフトは、コンピューターウイルスやマルウェアを検出・駆除し、感染を防ぐ機能です。
スパム対策ソフトは、迷惑メールを自動的に判別・除去し、受信メールの質を向上させる機能です。

4. アクセス管理製品(シングル・サイン・オン、本人認証等)

アクセス管理製品は、システムへのアクセスを適切に制御し、情報漏えいや不正アクセスを防ぐ機能を提供します。
シングル・サイン・オン(SSO)は、複数のシステムに対して1度のログインでアクセスできるようにする機能です。
本人認証は、指紋認証や顔認証など、本人であることを確認する機能です。

5. システムセキュリティ管理製品(アクセスログ管理等)

システムセキュリティ管理製品は、システムの操作やアクセスに関する情報を監視・管理し、セキュリティリスクを把握する機能を提供します。
アクセスログ管理ソフトは、システムへのアクセス履歴を記録・分析し、不正アクセスや情報漏えいの兆候を検出する機能です。

6. 暗号化製品(ファイルの暗号化等)

暗号化製品は、ファイルや通信内容を暗号化することで、情報漏えいや不正アクセスを防ぐ機能を提供します。
ファイルの暗号化は、データを読み取ることができるのは、正当な権限を持つユーザーのみとなるようにする機能です。

7. サーバー

サーバーは、ビジネスで利用するシステムを運用するための中心的な役割を担います。
最新のOSを搭載し、適切なセキュリティ対策が施されたサーバーを選択することが重要です。

8. 標的型メール訓練

標的型メール訓練は、従業員が標的型攻撃メールに対処できるように、模擬攻撃を行い、訓練・教育を行うサービスです。リアルな攻撃シナリオを想定した訓練を通じて、従業員のセキュリティ意識を向上させることができます。

おわりに

様々なセキュリティ対策を挙げてきましたが、すべてを導入すると莫大なコストがかかる為、事業の規模や予算から最適なサービスを選んでいく必要があります。

副業コンシェルジュでは、これまでの知見や人脈から、セキュリティ専門家によるサポートも提供しており、セキュリティに関する質問や相談にも対応いたします。

副業を始める際に何か不安な事などありましたら、下記のお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください。


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