独立して10年の生存確率は30%?!起業の難しさと成功率・失敗率を検証

あなたは独立起業を考えた事はありますか?

貯金があって起業プランもあって、何より今の会社が嫌で嫌で・・・となるとすぐにでも会社を辞めるという選択肢になりがちです。

しかし、起業においては焦りは禁物です。

起業はダイエットと同じで、始めるのは簡単ですが成功を収めるのは難しいものです。

思い付きや勢いで起業すると、成功率も生存率も極めて低いものに終わらざるを得ません。

そこでこの記事では、どのように独立起業すれば失敗率を下げ、成功率と生存率を高める事が出来るかを分かりやすく解説します。

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独立起業して会社が生存する確率は?

新しく事業を興して独立開業した会社は、どの程度生存するものなのでしょうか?

一般的に企業の節目は10年ごとだと言われますが、実際には開業してから1年もたずに廃業する会社は30%、

さらに、5年、10年と年数を重ねると廃業する会社は増加していき、10年後に残っているのは30%もないようです。

10年間では70%が廃業する計算になり、独立起業して10年以上生存する確率はかなり厳しいのです。

 

独立起業しても失敗する3大理由

あなたが起業しても10年経ったら生存率は30%未満なんて脅かすような事を言いましたが、

もちろん、どんな会社でも漏れなく70%は廃業するというわけではありません。

残念ながら廃業してしまった会社の統計を取ってみると、独立起業して失敗しやすい事業というのはちゃんとあるのです。

それは、下記のような理由です。

  • 資金がショートした
  • 事業計画をしっかり立てていなかった
  • 先を考えずに投資した

なんだそんな理由かと思うかも知れませんが、事業に失敗する理由は上記のような単純な理由が多いのです。

以下では、それぞれ独立起業失敗の理由について詳しく説明しましょう。

 

起業が失敗する理由①資金がショートした

事業を運営するには資金が必要ですが、経営が上手く行かずに支払いをする事が出来ずに倒産に追い込まれた状態です。

廃業というよりは、取引先からの信頼を失い倒産したという方が適切でしょう。

原因は売り上げが伸びなかった、考えていたより経営に経費がかかった、借入金の返済計画に無理があった等色々です。

 

起業が失敗する理由②事業計画をしっかりと立てていなかった

とにかく、一刻も早く起業しようとご都合主義な事業計画書を作成した結果、いざ事業を進めると

計画書の予想外の事ばかりが起きて当初の計画通りに経営を進める事が出来ずに、借金が膨らんで倒産してしまうケースです。

こちらは、事前にリスク分析や市場調査をしっかりやってから、事業計画書を作る事で回避できたかも知れません。

 

起業が失敗する理由③先を考えずに投資した

投資は色々ありますが、起業に関する事だと設備投資、商品投資などが該当します。

先行投資は絶えず将来を見据えてやらないといけません。

なぜなら、投資が回収できるのは必ず先になるからです。

さらに言えば、投資資金を回収して利益が出るまでにはもっと時間がかかるので、投資は慎重に決断しないといけません。

例えば、現在流行している商品が売れているからと、将来の事までは考えずに大量に購入したとします。

あなたは商品を売りさばく為に設備投資して店舗を構え、従業員を集めたのですが、

その瞬間にブームが終わり、商品がさっぱり売れなくなる事もあります。

結果、投資した資金が戻ってこなくなり、資金不足が経営を圧迫し店舗の家賃や人件費が支払えなくなり、倒産という事が起こるのです。

 

独立起業して成功率が高い事業はあるか?

ここまでは、独立起業して失敗しやすいケースについて書きましたが、逆に生存率、成功率が高い事業もあります。

それは、以下の条件に適合する事業です。

  • 事業を始めるのにコストがかからない事業
  • 流行に左右されない事業

以下では、これらの邸リスクの事業について解説してみます。

 

成功率が高い事業①起業にコストがかからない事業

起業が失敗する原因の99%は資金のショートです。

だから、失敗しにくい事業とは起業にコストがかからないモノになります。

ランニングコストとして、利益が出ようが出まいが出ていくお金には家賃人件費がありますが、

自分1人で自宅でやる事業なら、そもそも人件費と家賃は発生しません。

経営が苦しくなれば、自分の生活コストを切り詰めればいいだけなので、

それを乗り越えれば倒産しないで事業は続く事になるのです。

コストがかからない仕事の代表は、例えば、

  • 在庫を抱えないので実店舗も倉庫も従業員もいらないネット通販の仕事
  • 自宅で始められるリサイクルショップ

等があります。

逆に起業にコストがかかる事業としては接客業があり、特に飲食店は起業初心者には鬼門と呼ばれています。

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成功率が高い事業②流行に左右されない事業

誰も考えていないビジネスモデルを考えだして一山当てようというのは、起業を考えている人なら一度は考える夢でしょう。

しかし、そのようなビジネスモデルは一時はヒットしても、次第に飽きられ、さらに新しいアイデアを求められる事になり生存率が低くなるのです。

それでも自分を追い込みながらアイデアをヒットさせ続け、

普遍的なビジネスモデルにまで昇華させる事業家もいるかも知れませんが、決して多くはありません。

逆に、人間が存在する限りは絶対必要な事業なら、ブームと関係なく息長く事業を続けられ成功確率が高くなります。

それは、人と人が直接接触するサービスで、

  • 古本屋
  • 床屋
  • 美容室
  • 飲食店
  • 病院
  • 保育園
  • 介護施設
  • 学習塾

などが考えられます。

これらの仕事は人間が生きていく上でどこかで世話にならないといけないので、事業としては廃れる事がないのです。

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独立起業は本当に成功率が低い世界なの?

さて、ここまで独立起業は死屍累々、事業で成功する確率なんて僅かであり、生存率は10年もてば“奇跡”のように書きました。

しかし、それは本当なんでしょうか?

私達の周りには、独立開業している人達が沢山いますが、あの人たちって死屍累々を乗り越えた百戦錬磨の達人なんでしょうか?

そう、ここからが大事なんですが、

実は独立起業は、ちゃんと基本を踏まえてやれば死屍累々にならないで済む世界でもあるのです。

 

日本は起業5年後でも8割の会社が生き残る

中小企業庁が毎年出している中小企業白書によると、起業から5年後の生存率統計では、日本は81.7%が生存しています。

逆にドイツの生存率は40.2%で、6割が倒産しており、イギリスは42.3%が生存、フランスは44.5%が生存、アメリカは48.9%が生存率です。

つまり、世界規模で見ると日本は起業から五年経過しても8割もの会社が生存する、割と優秀な人が多い国なんですね。

この理由としては、日本は世界的に見て起業にコストと手間がかかる国であるという事が挙げられます。

海外では起業が容易のため、あまり深く考えてない人が簡単に起業して半数近くが失敗し、

日本は起業のハードルが最初から高いので、起業して成功したいという意志が強い人が多いと考えられます。

 

成功率を引き下げているのは一部の無謀な起業者

こうしてみると、冒頭に説明した10年後に残っている会社は30%未満という数字と整合性が取れない話になります。

しかし、中小企業庁が出した出典も明確な資料が起業5年後の生存率は81.7%と書いているのですから、こちらの方が信憑性は高いと思います。

ただし、一方で日本にも、あまりよく考えずに起業してニッチもサッチもいかなくなって廃業する人は多くいます。

  • 起業って簡単そう!
  • もう会社勤めはゴメン!脱サラで資本家を目指そう!
  • 人生はバクチだ、いっちょ勝負してみよう!

こんな風に深く考えずに会社を辞めて起業した結果、どうにもならなくなり倒産してしまう人が沢山いる事も事実です。

またネットの世界にあふれている「苦労しないで毎月100万円の収入!」のような謳い文句や、

「ちょっとしたコツで起業して大成功!」などの怪しいセミナー勧誘に引っ掛かり起業して倒産する人もいます。

こうして考えると、人に煽られたり考えなしに起業するのではなく、

事業計画をしっかり立てて真面目にコツコツ努力している人は成功率が高いと結論づけられます。

また反対に、「独立起業して成功する確率なんて高くない」と始める前から諦めたり過剰に身構えるのも、正しい態度ではないかもしれません。

 

独立起業を成功させるポイント

夢の独立開業の成功確率をあげるにはどうすればいいのか?、事業の生存率を上げるにはどんな方法があるのか?

それについては、覚えておかないといけないポイントがあります。

  • 資金に余裕を持つ
  • 精神的なゆとりを無くさない
  • どの時点で起業を成功とするか決める

前述しましたが、起業がコケる理由は99%資金がショートする事です。

まず、お金が少なくなると人はどうしても不安になります。

それは精神面の不安に直結していき、精神的にもゆとりをなくすと長期的な視野がもてなくなって場当たり的な経営をし、増々ジリ貧に落ちて倒産してしまうのです。

だからこそ、起業したら資金面を安定させる方法を必ず講じないといけません。

それが出来れば事業は半分は成功したようなものでしょう。

もう一つは、何をもって起業の成功とするかです。

例えば、

  • 年収が1000万円を超えたら成功か
  • 売上が1億円を超えたら成功と考えるか
  • 副業を必要としないくらいに収入が安定したら成功と考えるか

などのように、起業の成功を最初からしっかりと定義して下さい。

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独立起業を成功させる12の極意

起業を成功させる上で必要なポイントを箇条書きにしました。

こちらを参考に、自分なりにアレンジして起業の成功率と生存率を高めましょう。

  1. 会社を簡単に辞めない
    ➤会社を辞める事を起業の証と考えるのは自殺行為です。
  2. 初期費用を極力抑える
    ➤現代はお金以外、必要なモノは大体無料で貰えます。
  3. 徹底して無駄な作業を減らす
    ➤不必要な作業は経営者を疲労させます、やらなくていい作業は省いて下さい。
  4. 勉強を忘れない
    ➤インプットの時間を持ち、経営についての情報を常にアップロードして下さい。
  5. 企業家マインドを学ぶ
    ➤サラリーマンと起業家では、マインドが違います。
  6. 起業家の知り合いを作る
    ➤企業家は孤独です。同じ起業家同士でグループを造り意見交換などをしましょう。
  7. 薄利多売はしない
    ➤薄利多売は大企業に有利な方法です。小さな企業が取るべき方法ではありません。
  8. 集客より顧客を作る
    ➤積極的に売り込みにいき、顧客を造ります。集客はその後です。
  9. 最初は従業員を雇わない
    ➤一年目から従業員は必要でしょうか?コストを増やさず、自分で動きましょう。
  10. 在庫を抱えるビジネスは避ける
    ➤在庫を抱える仕事は精神的なゆとりを奪います、選択しないように
  11. 入金を早めてもらう
    ➤取引先からは前金・手付金を取るなど入金を早め、資金ショートを防ぎます。
  12. メンターを得る
    ➤メンター=精神的導き手の事です。尊敬できる人と交流して助言を受けて下さい。

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まとめ

不景気が続いて実質賃金が低下しつづける現状では、人に雇われるより、一念発起して起業家になる風潮は高まっています。

ただ独立起業は、人に雇われるよりも遥かに成功率も生存率も低いのが事実であり、簡単に実行は出来ますが成功は難しいものです。

しかし、中小企業白書では起業して5年経過して生存している会社は81.7%あるとデータを出していて、

ちゃんと準備して起業した場合には必ずしも失敗するとは限らないようです。

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