活用できずに眠っている資産としてもっとも多いのが空き部屋だと思います。
2019年現在、国内の住宅総数に占める空き家率は13,6%もあるそうです。
何もしなくても維持費や家屋税などがかかる空き部屋を放置しておくのは勿体ないですよね?
そこで、空き部屋をレンタルスペースとして賃貸して副業を始める事で効率的に副収入をゲットしませんか?
こちらの記事では、レンタルスペースを使った副業の始め方のイロハを解説します。
レンタルスペース副業で念頭に置くべき5つのポイント
空き部屋を活用して副収入を産むと言っても、どんな風にスタートすればいいのか?
そもそも思ったように借り手はいるのか?売上はどの程度あるのかと疑問は尽きないと思います。
実際(稼働率や時間単価)は物件によりまちまちですし、選んでもらうためには差別化やPRも必要です。
そこで、この記事では「そもそもレンタルスペースではどんな運用が必要か」に着目して解説します。
あなたがレンタルスペースを始めるにあたっては、まずは以下の5つのポイントを検討してみる事をお勧めします。
- 予約・集客
- スタッフを置くか
- スペースの清掃
- 鍵の受け渡し
- どんなスペースとしてレンタルするか?
この5点を検討すると、あなたが考えている理想のレンタルスペース運用スタイルや必要なアイテムが明確化します。
方法①自社HPを立ち上げて副業を始める
レンタルスペースのイメージが確立しても、ハタと困るのが
どうやってスペースをレンタルしている事を周囲に告知するかです。
このような場合、集客のパターンは大きく2つに分かれます。
一つは自社サイトを立ち上げて宣伝する事で、これはすでに需要がある事が分かっている場合や
既存のレンタルスペースでは出せないサービスが売りなら有効です。
最近は、
など、比較的簡単に自社サービスのHPを造れるサービスもありますので、
紹介方法や注意点など、作り込む事でオリジナルサイトが造れます。
ですが、実際は自社HPでレンタルスペースの告知を出しても、
知人以外がサイトを見てくれる確率はかなり低いと言えます。
ネット空間には多種多様なレンタルスペースサービスが洪水のように溢れていて、
その中でSEO対策なしで、検索上位1ページ目に自社のHPを表示させるのは困難です。
また、自社でレンタルスペースのサービスを提供するという事は、
- 予約管理
- 利用料金の集金方法
- キャンセル時の対応
- トラブル対応
などを全て自分でやるという事です。
確かに利益は100%自分のものですが、コストやリスク負担も大きくなる事を覚悟しないといけないでしょう。
方法②既存のレンタルスペース専用サイトと契約する
もう一つの方法は、既存のプラットフォームと契約して集客を任せてしまう方法です。
国内の大手スペース貸しの予約サイトには、
などがあります。
これらのプラットフォームでは、いずれも無料で掲載が始められ、
あなたのレンタルスペース稼働率のアップに貢献してくれます。
また、一番大変な集金も、カード等の事前決済でお客様から受け取ってくれ、
こちらはただ振り込みを待つだけなので手間の一部も省けます。
おススメ!「スペースマーケット」を使ったレンタルスペース副業の始め方
国内の大手スペース貸しサイトでは、スペースマーケットがおススメです。
その理由は、以下の3つです。
理由①非常に多様な対象領域
スペースマーケットは、レンタルスペースの領域が非常に広いのが特徴です。
- お寺から野球場、結婚式場、古民家、お化け屋敷などのユニークスペース
- 会議室、ホール、オフィス等のビジネススペース
- 地方自治体が保有する公共施設や商業施設、廃校のような公的スペース
- 宿泊できる民家
このようにスペースマーケットは、同業他社と比較しても扱うレンタルスペースが幅広いのが特徴です。
例え、あなたが貸し出したいスペースが少々特殊でも、スペースマーケットなら需要が見つかるかも知れません!
理由②登録物件が多い
スペースマーケットは、2017年12月の時点で1万2000スペース以上の登録件数を持っています。
これは同業他社の、
- 軒先:7000件以上(2019年/1月)
- Shopcounter:1092件以上(2019/1月)
- Airbnb(日本):13000件(2018/6月)
に比較しても引けを取りません。
多くのレンタルスペースを抱えているという事は、それだけ利用者に支持されているという事ですから
スペースマーケットで副業を始めたい方には有利な事です。
理由③ホスト利用料が平均的よりやや低め
スペースマーケットのレンタル手数料は物件により異なる価格になっています。
手数料はゲストが利用料の5%、ホストが利用料の30%です。
以下は競合他社との利用料の比較です。
- 1軒先:ゲスト利用料0、ホスト利用料:35%
- SHOPCOUNTER:ゲスト利用料5%、ホスト利用料(最大)35%
- Airbnb:ゲスト利用料0~20%、ホスト利用料3%
貸し手であるホストとしてはホスト利用料が低い方がいいですよね。
スペースマーケットは30%と競合他社と比較すると平均よりやや低めです。
手数料だけ見るとAirbnbがダントツに安いですが、
Airbnbは民泊専門であり、あなたの副業の始め方とは条件的に合わないかも知れません。
総合的に見てみるとスペースマーケットは、
- 多様なレンタルスペースを提供し、
- 登録されている物件が多く
- 利用料が平均である
事が分かりました。
これは競合他社と比べてもメリットが高いと言えます。
またスペースマーケット等と契約すると、カード決済などで集金の手間は軽減されるので、
メインの仕事を持ちながらスペースマーケットで副業を始める方法としては悪くない選択だと思います。
スペースを貸し出す前に検討しておくべきこと
スタッフの雇用の有無
スペースマーケットで副業を始めるとしても、
大手プラットフォームが代行してくれるのは、予約を受け付けて利用料を差し引いた現金を振り込むまでです。
その後、実際にやってくるお客様に対して、どのように貸し出すかで方法が分かれます。
この貸し出し方法は大きく分けて3つの方法があります。
- 貸し出す物件の現地にスタッフが常駐して対応
- 貸し出し物件の付近に事務所などを置き、スタッフが立ち寄り対応する
- スタッフを置かずセルフ対応する
スタッフを置いた方がお客様対応や部屋の使い方等のサービス面や安全面でメリットが高いですが、
同時に、常駐型で毎月1人分の人件費が無視できないランニングコストが発生します。
2のスタッフが事務所で対応だと、事務所にスタッフが不在だと貸せないなので、時間と曜日が限定されます。
3は最もコストがかかりませんが、鍵の受け渡しなどで別の問題点が出てきます。
その点について、次にご説明します。
鍵の受け渡しの方法
スタッフを置かずにセルフ対応を選んだ場合には、部屋に入る為の鍵の受け渡しが重要になります。
ポイントは
- 利用者が確実に部屋に入れる事
- 受付がないので、不正利用を起こさない事
の2点です。
部屋を貸す際に、あなたやスタッフが立ち会わない場合には、鍵は以下のいずれかの方法で管理する事になります。
・郵便ポスト
一番簡単な方法ですが、おススメしません。
気づいた人は客ではなくても簡単に部屋に侵入できる事になり防犯上問題ですし、
鍵を紛失するリスクが高いです。
・キーボックス
暗証番号で鍵を受け渡しするので、無人の鍵受け渡しには向いています。
しかし、一度利用した人には暗証番号がバレていて無断で利用される恐れや、
結局一度鍵を渡してしまうので、前の利用者が鍵を返却し忘れると次のお客様が利用できなくなります。
・スマートロック
現物の鍵ではなくスマートフォンのアプリを使って施錠を解除できる方法です。
毎回暗証番号を替えられますし、鍵を渡すわけではないので紛失や鍵をコピーされる危険もありません。
安全上優れた方法として急速に普及していますが、
前もってスマホアプリをダウンロードしてもらわないといけないのでスマホを持たない人は利用できないですし、
不慣れな人は解錠方法でも苦戦するかも知れません。
・電気錠
事前に利用者に申し込んでもらう事でカードキーを郵送します。
またはテンキータイプの電気錠をドアに取りつけます。
取付には工事が必要ですが、鍵を紛失する恐れもなく安定的に運用できます。
ただ、暗証番号は定期的に変更しないと一度利用したお客による不正利用の発生が起こる可能性があります。
ですが、暗証番号をお客様ごとに変更すれば問題ありません。
セルフ宿泊では、例えば民泊のケースで事件が頻発しているように郵便ポストやキーボックスでは安全を守れません。
今後の事を考えると、スマートロックか電気錠のような鍵を直接渡さない方法がベストです。
おススメは、テンキーの暗証番号を遠隔操作で設定し有効期限もつけられるRemotelockです。
物理的に鍵を渡さずに済むので、紛失問題が解消され、予約時間だけ有効な暗証番号なので防犯・不正利用対策も万全です。
貸出スペースの清掃
貸し出しスペースはどうしても汚れます。
貸会議室のような時間貸しの施設ならば定期的に見に行って、ゴミがあれば持ち帰る程度でも大丈夫ですが、
パーティースペースや宿泊スペースなら確実に汚れるので、その都度の清掃が必要になります。
本業として専従で貸し出しスペースを運営するなら多少の無理はできますが、
副業として複数のスペースをレンタルしているなら、
その都度掃除していたのでは本業に差し障りが出てくるかも知れません。
そのような場合には専属の清掃業者と契約したり、クラウドソーシング等で清掃の仕事を受けてくれる
パートさんを探す方法もあります。
スペースマーケットを利用するにしろ、独自でスペース貸しをするにせよ副業の始め方のコツは
無理をしないでコストに見合う作業ならお金で埋め合わせる事です。
スペースを貸し出すジャンルを決めよう
空きスペースを貸し出す上では、どんな風に貸し出すかという事が一番大事です。
- 貸し会議室
- パーティースペース
- 写真撮影などのスタジオスペース
などがメジャーなやり方でしょう。
宿泊スペースという形で貸すのが一番単価は上がりますが、
清掃や鍵のセキュリティの問題があり、副業の始め方としては大変です。
短い時間で宿泊なしで高単価となるとパーティースペースが最適ですが、騒音や清掃問題などがあります。
また、パーティースペースとして貸し出すならそれなりの
- 家具や調度品
- カラオケ
- Wi-Fi
- PS4
など、各種娯楽サービスがないとなかなか借り手がつかないでしょう。
まとめ
空きスペースの活用方法について解説してきました。
駆け出しの時は、スペースマーケットのようなプラットフォームを調べ、
単価や予約、スタッフ、鍵の受け渡しや清掃作業などでどうしているのかを比較しながら進めるのが一番確実だと思います。
レンタルスペース運用にはこれが正解というテンプレートはなく、
副業を進めながら自分に合う方法を産み出していくしかありません。
ですが、それが楽しみでもあるのです。