安定した副収入確保に期待ができる「駐車場経営」。
月極駐車場とコインパーキング、周囲の環境を見極めて始めることができれば、副業としても成立することでしょう。
敷居が低く始めやすいと思われている副業ですが、失敗する人がいるのも事実です。
リスクが低い駐車場経営だからと言って「簡単でしょ?」となめてかかれば痛い目を見ますよ。
今回は、副業として始めた駐車場経営の失敗と、成功するためにできることを解説していきます。
副業で始めた駐車場経営の失敗事例
副業で始めた駐車場経営が失敗した事例を確認していきましょう。
駐車場の立地条件を確認不足
取得した土地が駐車場に適しているかの確認を怠ったため、失敗をした人も居ます。
駐車場経営はアパートなどの賃貸経営と違って簡単だと安易に考えたことから、油断をしたのかもしれません。
駐車場に適さない立地にも関わらず、コインパーキングを始めた人もいます。
- 周辺に商業施設がない(コインパーキング需要がない)
- 駐車場の入り口に電柱があり駐車しづらい
- 前向き駐車のみで、出車がしにくい駐車場
- 縦列駐車しなければ止められない駐車場
誰もが運転に自信のあるスーパードライバーな訳ではありません。
多くの人に利用して欲しいのならば、止めやすさがポイントです。
また駐車ができても、出車がしにくいと感じれば利用をためらうのは当然、車にキズを負わせるのは誰もが避けたいことではないでしょうか。
止めたいけど車にキズが付くのは嫌という思いが勝ります。
駐車場経営を副業ではじめようとする人自身が運転を得意としている場合、この点を見逃す可能性が大きい問題かもしれません。
運転に自信がないレベルの人でも、駐車できる場所なのかの見極めが必要です。
周辺のライバルに負けた
周辺の価格帯に負けた失敗例もあります。
後から駐車場経営を近隣で始めた人の料金が意外と低く、利用者が奪われることもよくあることです。
月極駐車場やコインパーキングは一度経営を始めると、管理方法によっては中々見に行くことはありません。
そのため、競合の出現に気がつかないこともあります。
同じ駐車料金の月極駐車場、異なるのは砂利と舗装してある違いだけ、あなたならどちらを選択しますか?
舗装してある駐車場と答える人がほとんどのはずです。
ならば料金を下げるしかないと考えますが、そこから価格競争が勃発するかもしれません。
見込んでいた副収入を下回ることもあります。
一括借り上げ(サブリース)を選択していればよかったと、嘆いても後の祭りです。
リサーチ不足が、後々の収入減につながることもあります。
駐車場トラブルの対応が不完全
駐車場トラブルは、アパート経営ほどではありませんが起こります。
コインパーキングを自己管理で始めた人が、システムトラブルにより何度も呼び出されていました。
イライラが募るのもわかります。
ある利用者から、「おつりが出ない」と呼び出されます。
その利用者は初めてのトラブルなのに対し、何度も呼ばれるオーナーが又かという態度で臨めば、利用者としては「態度が悪い」と怒りを露わにすることでしょう。
副業だからと言って、利用者を無下にしていいわけがありません。
自己管理をしている月極駐車場にもトラブルはあります。
無断駐車による、オーナーへのクレームです。
自分に言わないで警察に言ってよと思われるかもしれませんが、敷地内で起きているトラブルですから、警察は干渉しません。
まさに違法駐車したもん勝ち?の状況です。
では契約者は、誰に文句を言えばいいでしょうか。
矛先はオーナーです。
このトラブルが続いたことで、駐車場経営を止めた人も居ます。
副業で始める駐車場経営のメリットとデメリット
駐車場経営の失敗例から、副業として始めないほうがいいのかな?と思われるかもしれませんが、まずはメリットとデメリットを見比べてみましょう。
駐車場経営を副業で始めるメリット
まずは駐車場経営を副業で始める、メリットを確認していきます。
- 初期費用が抑えられる(土地を所有していれば、一括借り上げを利用して0円からスタートができる)
- 自然災害が起きても復旧が早い
- 狭い土地でも開始できる
- 思い立ってから開始までが短期間
- 自主経営できれば副収入がアップする
土地を持っている人ならば、副業としての駐車場経営も始めやすいです。
初期費用が低くできることから、管理会社に任せてもすぐに収入がプラスに転じることでしょう
一方、土地の準備から始める場合はデメリットに転じます。
この場合は、デメリットが大きく響いてくるかもしれません。
駐車場経営を副業で始めるデメリット
次に駐車場経営を副業で始めるデメリットを確認していきましょう。
- 税金負担が大きい
- 土地の利用効率が悪い(アパートやマンションは、2~3階建てを建築できるため、収益性が高くなる)
- 自主経営はリスクが伴う
- 管理会社やコインパーキング運営会社と上手に付き合う必要がある
税金の負担、初期投資回収などの焦りがプレッシャーとなり、冷静な判断の妨げになるのかもしれません。
そのプレッシャーが自己管理を始めるきっかけとなり、失敗例に近づくのです。
駐車場経営に必要なのは、デメリットを最小限、いえ、できる限りゼロに近づけましょう。
副業で始めた駐車場経営を成功させるためにできること
それではデメリットを踏まえた上で、駐車場経営を副業として成功させるためにできることを解説していきます。
駐車場の自己管理はしない
自己管理は避けてください。
「できるだけ避ける」のではなく、絶対にするべきではありません。
テレビのドキュメント番組で、自主管理をしているアパート経営が特集されることもあります。
掃除や家賃の回収など、全て自分で行っており、入居者募集のみ仲介業者を頼っているという内容です。
それにより年収が素晴らしい金額に。
これを見れば、マネしたいと思われるかもしれませんが、大切なことを忘れてはいけません。
それは「副業で始める」ということです。
自己管理をする人は、トラブルの発生を未然に防ぐ作業をしています。
しかし、副業にはその時間を作ることができません。
自主管理にすれば収入は増えますが、体への負担も増えます。
トラブルを未然に防ぐことができずイライラが募り、本業にまで影響がでてしまえば本末転倒です。
副収入はあくまでも副収入、本業を超えるかもと期待をしないで、確実に成功できる道を選択してください。
管理業者選びは慎重にする
重要になるのがパートナーとも言える管理会社選びです。
管理会社の姿勢、担当者との相性など、確認すべきことが山ほどあります。
なるべく多くの管理会社から話を聞くようにしましょう。
ここで大切なこと、管理を任せるオーナーだからと言って上からものを言う人もいますが、それは間違いです。
人は鏡、高圧的にいけば、相手も警戒をします。
より良い管理をしてもらうのに高圧的な態度は不要です。
すぐに良い管理会社が見つかればラッキーかもしれません。
何社か話を聞いて、管理会社の選定を行いましょう。
駐車場経営の成功のカギは、管理会社が握っています。
収益予想は確実に
収益予想は確認に行いましょう。
毎月の支出と収益により副収入はいくらになるのか?厳しく算出をしてください。
駐車場経営は税金問題が浮上します。
- 土地が住宅地用でないことから税制上の優遇措置がない
- 初期費用が抑えられ半面、減価償却がない
厳しく算出した支出と収入、これから収益予想を行い利益がでると確信をしてから、駐車場経営は開始をしましょう。
駐車場経営は、月極駐車場ならば契約されない区画、コインパーキングならば利用されなければ収益が減るのは当たり前のことです。
その点を厳しく見積もって判断をしてください。
まとめ
駐車場経営は有効な土地活用の一つです。
運用が開始されたらできるだけ経営に関わらず、管理会社に任せられる状態を構築してください。
そのためには、最初の準備が大切です。
駐車場にして副収入が得られる土地なのかを見極めましょう。
多くの情報を集め、生きた情報から、確実に成功する道を選択しましょう。
「収入アップ=成功」ではありません。