公務員の人が、太陽光投資を始める上で気にしなければいけなのが年間利回りです。
数値が高くなければ始める意味がありません。
果たして、公務員が副業で太陽光投資を始めたときの利回り数値はどれほどでしょうか。
収益の算出方法と合わせて解説をしていきます。
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太陽光投資で得られる利回りとは?
最初に、利回りを確認しておきましょう。
言葉は知っているが求め方がわからない、高い方が良いだけのイメージしか持たれてないのは危険です。
どの投資を始めるか、判断基準になる大切なポイント。
なんとなくではなく、意味や求め方を理解しておく必要があります。
利回りとは収益割合のこと
利回りとは、投資した金額に対し、得た分配金から費用を引いた金額を運用年数で平均値にした数値のことです。
どの投資がどれだけ稼げるかの比較に用いられることがあります。
似たような言葉に「利率」や「複利」があるので、混乱をしないようにしましょう。
利回りを知るには、計算方法を確認する方法が早いです。
太陽光投資における利回りの計算方法
太陽光投資における利回りの計算方法は、次のとおりです。
太陽光投資利回り(%)=(売電収益-費用)÷初期投資÷運用年数(20年)×100
太陽光投資を土地付きでは始める場合、FIT制度があることから20年間は安定した収入が見込めます。
そのため、運用年数は20年で考えるのがほとんどです。
FIT制度により電気を買い取ってもらえる金額が変更しない点は、太陽光投資の利回り計算に役立ちます。
予想される売電収益から税金や電気代などその都度かかるコストを把握し、太陽光投資の利回りを計算しましょう。
大切なのは「実質利回り」
公務員の方でもサラリーマンの方でも副業で太陽光投資を始める場合、いろいろな業者から確認を取るはずです。
その際に気を付けて欲しいのが「表面利回り」と「実質利回り」。
業者によって表記が異なっているかもしれません。
「表面利回り」は大まかな数値です。
年間にかかるコストを計算に入れず、見た目をよくするために業者が利用しているかもしれません。
片隅に「月のコストは含まれていません」など、注意書きがされている場合があります。
先ほど紹介した計算式は「実質利回り」です。
どのように計算しても表面利回りの数値が高くなります。
業者ごとを比較するときは、何をもって利回り数値を算出しているか確認するようにしましょう。
太陽光投資を始めるにあたり、利回りを求める計算式の把握はとても大切です。
業者によっては融資が通りやすい公務員をターゲットにしているかもしれません。
おかしな業者に騙されないように注意してください。
太陽光投資の収益は?
太陽光投資の利回りを求めるには、収益の確かな把握が必要です。
2020年度の買取価格
「FIT制度は存続されないのでは?」という噂もありましたが、2020年度も固定価格が設定されました。
太陽光投資を2020年から新設で始めるならば、この売電価格を把握しておかなければいけません。
2020年度の10kw~50kw未満の買取価格は13円/kwh(税抜)です。
昨年よりも1円値下がりをし、さらに要件が付け加えられたことから、全量売電の取り扱いではなくなりました。
昨年から太陽光投資を考えていた方は精度が変更されている点に注意をしましょう。
要件を満たさない場合は12円/kwh(税抜)になります。
太陽光設備を中古での購入を考えている方には関係ありません。
その太陽光設備が新設された年の売電価格が適用されますが、残り年数には注意をしましょう。
収益の求め方
太陽光投資の収益の求め方は、2020年度の買取価格13円/kwhに、設置するパネル容量から20年間予想発電量合計をかけるだけで算出できます。
例えば、パネル容量40kwの年間予想発電量が50000kwhだった場合の収益の計算式は、次のとおりです。
50000kwh×13円×20年間=13,000,000円(20年間の太陽光予想収益)
あくまで予想発電量は目安です。
必ずこの収益になるとは限りません。
天候や土地の状況によって増減されます。
ただ予想収益を求めるには、この予想発電量の見極めが重要です。
太陽光投資の利回りは?
収益が確認できれば、あとは支出の算出です。
支出の算出
太陽光投資の利回りを求めるために必要な支出は次の2点です。
- 初期投資額
- 20年間で太陽光発電を維持するための経費
初期投資額や年間コストは利用する業者によって異なります。
初期投資額を抑えても20年間の維持費がその分膨らめば、利回りは当然下がります。
メンテナンス料など、20年間分一括して支払う方がお得な場合もありますが、そのメンテナンスパックの内容の確認も必要です。
公務員の方は本業に専念する時間を大切にしなければいけません。
この業者はどこまでメンテナンスしてくれるのか?
業者に依頼するときはすべて把握をするようにしましょう。
公務員の方が知っておくべき太陽光投資の利回り
太陽光投資の平均利回りは、最低でも8~9%、10%あれば十分投資として見込めると言われています。
公務員で太陽光投資を副業にすることを検討している方は、この目安を参考にしてください。
例えば、次の状況で始めた場合で利回りの計算をしてみましょう。
- 20年間の収益:13,000,000円
- 初期投資:9,000,000円
- 20年間のトータル維持費3,000,000円(税金や銀行の借り入れ金利なども含むすべてのコスト)
(13,000,000-3,000,000)÷9,000,000÷20年=5.55%(利回り)
上記の例だと、5.55%の利回りで運用できることがわかります。
公務員の方におすすめできる点は、利回りが高くなれば高配当が期待できること、利益を得る可能性が高くなるのも当然です。
利用する業者の比較として、利回りを気にするようにしてください。
公務員の方が利回りを算出するときの注意点
先ほど、表面利回りと実質利回りの説明をしましたが、それ以外にも注意点はあります。
確認していきましょう。
ソーラーパネルを設置する場所の年間日照量の確認
太陽光発電を設置する場所の年間日照量は適切に示されているか、業者任せにせずに、自身で確認をするようにしてください。
年間日照量は利益に直接関わる重要なポイントです。
示された資料だけの確認で終わらせず、インターネットを利用して平均値を確認するようにしましょう。
見栄えの良い数値を算出に利用されていると、20年間での収益に1,000,000円以上の誤差が生じることもあります。
利回りの算出に重要なポイントなので注意をしましょう。
パネルの設置予定場所を下見すること
太陽光発電の設置場所は、購入する前に一度下見をしておきましょう。
中古の太陽光発電を購入するときも同様です。
日照がいいからと遠隔地を勧めてくる業者もいます。
まずはGoogleマップで確認をし、ある程度大丈夫と感じたら、念のため現場に赴いてください。
Googleマップが古いこともあります。
近くに何かしらの建設計画を行っている場合も考えましょう。
騙そうとする業者はあの手この手を考えてきます。
それを回避するのは確認です。
太陽光投資を始めようとせっかく考えたのですから、残念な業者に騙されないようにしてください。
できるだけ初期投資額を抑える
利回りを考えできるだけ初期投資額を抑えるようにしましょう。
ただし、本業である公務員の仕事を圧迫するほど、すべてを自分でどうにかしようとは考えない方が得策です。
費用対効果を考え、必要な費用は仕方ありません。
そこで利回りが下がるようならば、その場所で太陽光投資を止めればいいだけです。
まとめ
公務員の方が太陽光投資を行う場合、利回りで比較をするようにしましょう。
太陽光投資を勧める業者によって収益が異なります。
その説明の本質を見間違いしなければ、収益の算出方法に違和感が生じるはずです。
業者任せにせず、与えられた資料の正誤を確認しながら、自分の納得する利回りを算出しましょう。
副業と言えども「投資」ですので、できるだけ石橋を叩いて渡って、投資を成功させましょう。