フィリピンで不動産を購入するときは、デベロッパー(開発会社)が管理する物件から選ぶのがいいでしょう。
デベロッパーなら経営状態が安定しているので信用が置けます。
ただし、判断材料が数ない段階からデベロッパーをチョイスするのはリスキーです。
そこで現地デベロッパーの中でも信頼性の高いデベロッパーをランキング形式で6社ご紹介していきます。
安定した信頼性!フィリピンの代表的デベロッパーランキング!
①Ayala land
1834年に設立したAyala Landは、フィリピン国内で最大の不動産開発会社として知られます。
アヤラ財閥は不動産事業のほかにも
- 大手銀行
- 大手通信会社
- 水道供給
- 電子部品
- 自動車販売
など多岐にわたるビジネスを展開しているのが特徴です。
アヤラランドが管理する不動産は、日系企業や名だたる外資大手金融機関が集結するビジネス街・マカティに多く、近代的な街並みが広がっています。
高級ショッピングモールや5つ星ホテルも林立する発展したところに位置する不動産は開発が進んでおり、ブランド性があって人気です。
事実、2013年11月に日本の大手企業である「三菱商事」が初めてフィリピンにおいて「AIveo」と協賛して「オルガス地区」に「ポルティコ」というコンドミニアムを開発することを決めました。
2014年度においては「South East Asia Property Awards」という東南アジアのブロックで一番名だたるコンペティションでベストデベロッパーに選ばれています。
Ayala landは東南アジアで1・2を争うデベロッパーといっても過言ではありません。
②DMCI Homes
1954年に設立された建設会社・DMCI Holdingsの子会社に当たるDMCI Homes。
不動産開発を行なっている他、
- 建設
- 鉱業
- 電力開発
- 水道供給
- 道路工事
など事業を幅広く展開しています。
DMCI Homesの創業者に当たるデビッドM.コンスンジ氏は数多の公共事業に着手した功績を認められ、2002年にフィリピンの国民栄誉賞を受賞するという経歴を持っているのです。
とりわけ評判が高いのがグループの建設事業を担当している「D.M Consunji,Inc.(DMCI)」はフィリピン随一の建設会社として知名度があります。
今までの実績としていくつもの
- 高級ホテル
- 大規模ショッピングモール
- オフィスビル
- 大手銀行店
など多岐にわたり工事に携わっているのが特徴です。
フィリピンのみならず海外にも実績を伸ばし、ブルネイ国王の宮殿も担当。
他にもフィリピン経済を回しているといっても過言ではない経済地区「マカティCBD」内のビルも建てています。
中心的な都市の建築物を手がけた大型建設会社といってもあながち間違いでないのがDMCI Homesです。
特徴としては、フィリピンでも指折りの高い技術を活かした質の高い物件を、企画から実際に建築し市場に売りに出すという一つの工程をグループでこなすことでお値打ち価格で提供が可能となっています。
販売形態はもちろんのこと、購入後のアフターケアも整っていることも人気の理由の一つです。
完成した物件をしっかり管理したり、居住者が住みやすい環境を整えるなどサービス精神が旺盛な会社となっています。
さらには400万人の購読者を誇る世界規模で最大級な定期刊行雑誌の「Reader’s Digset」が、
一般消費者を相手に行うブランド調査において5年連続で金賞を獲得しているなど、DMCIの信頼度は高いです。
③SMDC
SMDC(SM Development Corporation)はフィリピンの大手デベロッパーとして知られます。
創業者はフィリピンお金持ちランキングで10年連続1位に輝いている大富豪・ヘンリー・シー氏です。
フィリピンのデベロッパーの中でもトップ3に食い込むSMDCは、国民の生活を今より一層豊かにすることを目的とした大型複合施設を主に開発しています。
現在の事業の動きとしては、マニラ湾岸をビジネスや商業・アミューズメントの中心地に変身するべく、アジア屈指のショッピングモール「モール・オブ・アジア」を建設しようと計画中。
モール・オブ・アジア内には「ショア 2 レジデンス」をはじめとするコンドミニアムやヒルトン系の高級ホテル「コンラッド マニラ」を開発しています。
他にもフィリピンでは一番大きな国際展示場の「SMXコンベンションセンター」や、
世界を魅了するシンガーであるレディーガガがコンサート会場に起用した「モール・オブ・アジア・アリーナ」などがあります。
④Shang Properties
Shang Propertiesはロバート・クオック氏が手がける「Kuokグループ」の開発会社として知られます。
Kuokグループの実績として挙げられるのは、香港で名だたる不動産会社「ケリー・プロパティーズ」や世界的に知られるホテル「シャングリラ」などです。
特に高級物件の開発において評判が高く、2013年に開催された「フィリピン・プロパティ・アワーズ」ではベストデベロッパーに選出されています。
「アジア開発銀行本部」が建設されている「オルティガス地区」で、
Shang Propertiesが開発した「The St. Francis Shangri-La Place」や「One Shangri-La Place」は高級ホテルと張り合うほどのロビーや共用施設を備えていることで有名です。
また、マニラのビジネス中心街「マカティCBD」でもホテルのような高級コンドミニアム「Shang Salcedo Place」「The Rise」を開発しています。
⑤Federal Land
フィリピンの大銀行として知られる「メトロバンク」を中心とした大手コングロマリット企業・ Federal Land。
1972年の創業以来40年以上にわたりクオリティーの高い住宅提供を行なっているデベロッパーです。
現在では近未来的な街の印象を受ける「ボニファシオ・グローバルシティ」にて
- 高級レジデンス
- 高級オフィス
- ショッピングモール
などを手がける新生活街区「Veriotown Fort」の開発に力を入れています。
同じエリアに、日本の総合金融グループ「オリックス」と協賛開発を行なっている5つ星ホテル「グランド ハイアット ホテル」も入った、
国内最高層ビル「メトロバンクセンタービル」や最上級コンドミニアム「グランド ハイアット マニラ レジデンス」などが誕生。
メトロバンクセンタービルにおいては66F建てのおよそ250mという高さを誇っています。
⑥Megaworld
フィリピンの大金持ちで知られるアンドリュー・タン氏が率いる財閥企業「アライアンス グローバル グループ」の子会社で知られるのがMegaworldです。
アライアンス グローバル グループは、そのほかの事業として
- 世界的知名度を誇る蒸留酒メーカーの「エンペラドール」
- フィリピンでマクドナルドチェーンを展開している「ゴールデン アーチズ デベロップメント」
を包括しています。
メガワールドは、
- レジデンス
- オフィスビル
- 商業目的としての建物やホテル
など、すべてを一体化させて建設させるタウンシップ開発において業績を伸ばしているのが特徴です。
まとめ
フィリピンで不動産会社を介して物件を購入するときの参考になるよう、有名デベロッパー6社をランキング形式でご紹介しました。
それぞれのデベロッパーのメリット・デメリットをよくリサーチし、損失のないよう備えましょう。