前回の記事では、サラリーマンがせどりを本気の副業にするために必要な知識の基本をご紹介しました。
今回は、会社員の方が中国商品を輸入・転売して稼ぐための順序を実践方式で解説します。
サラリーマンが中国輸入でせどり副業を始めるための順序
サラリーマンが中国輸入の転売における副業「せどり」を始めるための順序は、主に次の通りです。
- 中国輸入商品のリサーチ
- 仕入れ
- 商品が届いたら検品
- 中国輸入商品を転売するための準備
- サイトを確認した人からの受注を確認
- 支払いを確認したら、商品を梱包して発送
- 受取人の満足度を確認
詳しく確認をしていきましょう。
転売できそうな中国輸入商品のリサーチ
まずは「せどり」を成功させるために必要な、商品のリサーチから始めます。
これは、自分の価値観を全面的に出しても成功しません。
例えば、夜中にハマったゲームが翌日に再プレイしてみるとぜんぜん面白くなかったという経験をしたことはありませんか?
何の根拠もなく自分の価値観だけで商品を探すと、わけの分からないものを購入するかもしれません。
独りよがりをせず、冷静に商品リサーチをしましょう。
- アマゾンや楽天で売れ筋ランキングを確認する(季節や話題性も重視)
- モノレート(商品の売れ行きが確認できるツール)により需要の安定を確認する
- 他のサイトより価格を安くしても大きな利益が得られるかを確認する
自分が求めているものではなく、多数の人が求めている商品を探さなければいけません。
中国輸入で行う「せどり」は、大量に仕入れることで安く購入し利益を得ます。
1~2個の販売では元を取ることができません。
まずは、売れていて利益の出る商品を根気よく探しましょう。
サラリーマンにもできる中国輸入商品の仕入れ
売れ筋商品を発見したら仕入れです。
サラリーマンが中国輸入の副業を行う場合に利用する仕入れ先は「アリババ」か「タオバオ」、この2つのいずれかを選択します。
■アリババとタオバオの違い
サラリーマンが中国輸入の転売を行う場合、「アリババ」と「タオバオ」を外すことはできません。
どちらでもアマゾンで売られている商品より安く購入ができます。
転売には欠かせないマーケットです。
ただ、アリババはタオバオの親会社なので、無関係というわけではありません。
先に、両社の違いを確認しておきましょう。
タオバオ | アリババ | |
中国語表記 | 淘宝網 | 阿里巴巴 |
仕入れ数 | 1個や2個と少量の仕入れが可能 | ロット数で購入 |
商品種類の比較 | アリババより豊富 | タオバオより若干少なめ |
価格の比較 | アリババより高い | タオバオより安い |
利用者 | 一般消費者向け | 小売業者向け |
利益が出やすいのはアリババです。
小売業者向けなので、サラリーマンでも安く仕入れることができます。
また、アリババならばOEM(自社製品を製造する会社)として、オリジナル商品の生産も可能です。
オリジナルのロゴを印刷して人気がでれば、継続的な利益が期待できます。
ただ、アリババは返品ができない場合もあるなど、デメリットもあるので注意が必要です。
■おすすめ仕入れ方法
おすすめの方法は、タオバオで数を抑えて仕入れた後、順調に売れた場合のみアリババで大量に仕入れるという方法です。
売れる見込みが分かったら仕入れ数を増やし、原価を下げます。
手間はかかりますが、リスク回避ができる方法です。
転売する商品が決まったら仕入れ作業を行いましょう。
■サラリーマンがアリババとタオバオを利用する条件
仕入れ先をアリババかタオバオにする場合、「支付宝(アリペイ)」の登録が必須です。
登録には中国国内の電話番号と中国国内の銀行口座が必要なので注意をしましょう。
サラリーマンが副業の範囲で利用するのならば、代行業者の利用を考える必要があります。
商品が届いたら検品
仕入れ後、商品が到着したら検品を行います。
残念ながら、中国製品は不良品が多いです。
- 変なにおいがする
- 汚い
- 壊れている
- 服に針が混入
このような商品を販売するわけにはいきません。
検品は必ず丁寧に行うようにしましょう。
服を転売するときは検針が必要です。
専用機器が安く販売されているので、確認をしておきましょう。
不良品を受け取ったお客様からのクレームに「中国製なので……」と説明しても納得するわけがありません。
発送する前に検品するのは販売者の責任です。
また、検品を怠って不良品を送ってしまうと、返品送料や商品代返金等、販売者が負担する部分が増えます。
塵も積もれば山となる。
「1,2件くらい大したことない」などと気を抜かないようにしましょう。
ただ、日本に商品が届いてから不良品が見つかったとしても、多くの中国業者は
「現物を送ってくれないと補償しない」
と言います。
中国までの返送料はこちら負担になるパターンが多いでしょう。
(不良品と業者が認めた場合、返金される可能性がないこともない)
現実問題、商品が日本に到着してから検品していたのでは対応に大きな遅れが出てしまいます。
そこで、やはりここは代行会社に検品を依頼した方が賢明でしょう。
月会費等はかかりますが、費用対効果で考えると必要な出資です。
現在、代行会社の数はかなり増えました。
自分の販売目標や規模に合わせて、どの代行会社を利用するか判断しましょう。
転売準備
仕入れた商品を販売するための準備をしましょう。
商品を撮影し、出品サイトに情報とともに掲載します。
主な出品先は
- Amazon
- ヤフオク!
- 楽天オークション
- メルカリ
などです。
出品先を増やしすぎても副業の枠を超えてしまうかもしれません。
サラリーマンが副業の枠で行える範囲は個人によって異なります。
会社員として本業に迷惑がかからない範囲で出品をしましょう。
受注確認
受注を確認したら、お客様対応が必要です。
販売サイトによって方法が異なるので、早めに慣れるようにしましょう。
受注を受けた後、すぐに返信する機能を備えたサイトがほとんどです。
なるべくお客様をお待たせしないよう、早めに返信を行うようにしましょう。
慣れてくれば時間のかからない作業ですが、始めのうちは戸惑うかもしれません。
入金確認後の梱包から発送まで
入金が確認できたら、商品の梱包を行い発送します。
梱包方法を甘く見ている人もいますが、お客様が最初に目にするのは梱包状態です。
商品を受取ったとき、梱包状態が悪くて腹が立ったことはありませんか?
梱包はお客様満足後に直結します。
梱包をしっかりと行う理由は、主に次の2点があげられます。
- 商品を破損させないため
- 購入者の気持ちを害さないため
そこまで気にしている受取人は少ないと思われるかもしれませんが、少数でもいます。
そしてその少数の人が、販売サイトにコメントを残すのです。
梱包状態が悪く、中身が破損していたとコメントされた場合、評価は確実に悪くなります。
エアキャップやガムテープなど、100円ショップで手に入れられるもので十分です。
郵送中の破損が起きないよう配慮した梱包を心掛けましょう。
梱包が完了したら発送です。
販売サイトによって発送方法が異なります。
商品を出品する際に、一番安く受取人が楽な発送方法を選択するようにしましょう。
いくつかの発送方法から、受取人が選べるのも助かります。
入金を受けてから最短で発送することが大切です。
■AmazonならばFBAの利用を検討する
AmazonFBAの利用を検討しましょう。
受注から返金までの作業をすべて行ってくれます。
もちろん利用するには費用が必要です。
そのため、せどりが軌道にのらなければ利益がでません。
利用の検討は、費用対効果を見極めるようにしてください。
メルカリやヤフオクは自分の作業量が増えますが、安定した収入を得られます。
しかし作業量が増えれば、サラリーマンであるため本業に影響がでるかもしれません。
作業に慣れれば規模を大きくできます。
中国輸入の副業が軌道にのったら、できるだけ自動化を目指しましょう。
購入者の満足度を確認
お客様のコメントは財産です。
同じ商品が売られているとき、評価の高い方を選択する可能性が高まります。
受注後の連絡、丁寧は梱包、迅速な発送など、スムーズな取引はお客様の満足度を上げることにつながります。
ただ、時に予期せぬトラブルが発生することもあるかもしれません。
トラブルの種類によっては、解決までに時間と労力を要するものもあるでしょう。
大きなストレスとなり、本業や自身の生活に影響が出るかもしれません。
お客様からの評価(レビュー)を真摯に受け止め、トラブルが発生しないようにその後の副業に生かしましょう。
また、利益率とお客様満足度を確認して、自分の中国輸入における副業のやり方に間違いがないかを確認してください。
継続するために大切な行動です。
まとめ
今回はサラリーマンが中国輸入を本気の副業にするための実践編を解説しました。
手始めは戸惑うことも多いかもしれませんが、慣れてくれば規模を大きくすることができ、収入も増えてくるでしょう。
まずは小規模から始め、せどりに慣れるようにしましょう。
副業の成功は確かな方法で継続することです。
中国輸入の知識を増やし、地盤を固めてください。
順序良くて丁寧に実践すれば、確実に副業としての利益を得られます。