前回に引き続き、ヤフオク販売について補足説明をしていきたいと思います。
今回は、「3つの販売形式」についてです。
ヤフオクの販売形式には、
《オークション形式で出品》
《定額で出品》
《定額で出品(値下げ交渉あり)》
の3つがあります。
それぞれの販売形式に特徴があるので、その違いを理解し、
販売する商品に適した販売形式を設定することが重要になります。
それでは各販売形式について、ご説明していきますね。
《オークション形式で出品》
○説明
期間と開始価格を設定し、入札者の中で競り合い、一番高い価格で入札した人
(最高額入札者)が落札する販売形式です。
設定価格以上で入札があった場合に、その時点で落札できる「即決価格」も設定できます。
○メリット
『欲しいと思う人がたくさんいる場合』
入札者が競り合って、相場よりも高く販売できる可能性があります。
入手困難で、需要が供給を上回っているレア商品等とは、とても相性が良い販売形式です。
また、調べても市場に流通しているデータがなく、相場が分からない商品や、故障や欠品
があるジャンク商品なども、安い価格で出品すると、落札してくれる可能性があります。
「安くてもいいからお金に変えたい。」
「捨てるよりはマシ。」
と思うのであれば、送料を落札者負担にして、1円スタートするのもありです。
○デメリット
『入札者が少ない場合』
入札者が競り合うことがないので、スタート金額によっては、相場よりも安く売れて
しまうことがある。
○ポイント
オークション形式のポイントは、『どれくらいその商品を欲しい人がいるのか?』
です。
その人数が入札者の数に繋がります。
それを調べる時に目安となるのが、オークファンの落札相場で見れる、過去に落札された
同商品の「入札履歴」です。
その商品に入札した人は何人いるのか?
◯◯円以上で入札した人は何人?
落札者を除いたら、欲しい人は何人残るのか?
これらのデータを見て分析すると、自分が出品した場合に、
どれくらいの人が出品を見てくれて、入札に参加してくれるのか?
その仮説を立てることができます。
それを元に、開始価格と即決価格を設定しましょう。
《定額で出品》
○説明
即決価格のみで入札を受け付ける販売形式です。
従って、入札があった時点で即落札となり、取引へと移ります。
○メリット
即決価格なので、自分の狙った価格で販売できます。
オークションのように、販売価格にブレが生じません。
また、オークションと違って、終了時間まで待つわけではないので、出品から早い期間で
即決されれば、回転率のアップにも繋がります。
同商品を複数個販売したい場合にも有効です。
○デメリット
固定価格なので、値付けが難しいです。
高すぎると誰も即決してくれないので、入札されずに、ずっと置いておくことになる
可能性もあります。
相場金額が固まっていて、需要が安定的にあるもの。
もしくは、相場よりも安い価格を設定しないと、売れずらい販売形式でもあります。
○ポイント
この販売形式は値付けが命です。
需要と相場を読んで、適正な金額で出品しましょう。
もしアクセス数や、ウォッチリストの数が伸びず、商品も中々売れない場合は、即決価格
を見直すか、他の販売形式への移行しての再出品を検討してください。
《定額で出品(値下げ交渉あり)》
○説明
即決価格での入札のほかに、希望する落札価格(交渉価格)を入力しての入札を可能に
する販売形式です。
フリマの販売方法をイメージして頂けると、分かりやすいです。
売値は決めておきますけど、交渉よっては値下げに応じる。
という販売形式になります。
○メリット
即決価格のメリットに加え、出品している最中に、入札者の交渉に応じて、自分の範囲内
で値下げ販売することができます。
また、値下げ交渉で落札された金額は、外部に知られることがないので、無駄に相場を
壊すことなく、ライバルと出品者との価格競争を引き起こすこともありません。
○デメリット
入札者の中には、ありえない金額で交渉してくる人もいるので、その確認と対応が多少
面倒です。
ただし、何回か交渉を繰り返し、こちらの希望価格を伝える内に、落札に至ることもある
ので、しっかりと対応しましょう。
○ポイント
価格交渉に対して、
『どれくらいの範囲内までだったら応じることができるのか?』
即決価格を設定する際に、これはここまで値下げされても、利益が出るから大丈夫と
いった、明確なラインを用意しておくことが重要です。
発送地
送料
販売手数料
全てを考慮して、自分の納得のいくラインを設定しましょう。
以上が、ヤフオクの各販売形式の説明になります。
商品を出品する際、落札相場を分析するためにオークファンを見る場合は、
今回説明した「販売形式」も注目して見るようにしてください。
この商品は、おそらくこういう理由で、
「オークション形式」で出品したんだろうな。
だからこの金額で落札されているのか。
なるほど。
ここで「定額で出品(値下げ交渉あり)」を使うのか。
どんどん仮説を立てて、それを自分の出品で実践し、検証してみてください。
間違いなく、自分の中の物販レベルが上がっていきます!
自分が出品しようとしている商品は、どの販売形式が適しているのか?
それをしっかりと考えていきましょう。