ミンネで販売を始める時にかかる費用には何があるの?

前回の記事では、ハンドメイドを副業にするときの媒体(アプリ)についてお話ししました。

今日はその中の「minneミンネ」についてもっと詳しく掘り下げてみたいと思います。

ミンネを始めるにあたり、費用面でどんなことを念頭に置く必要があるのでしょうか?

特に販売手数料以外で、意外と気付かない「諸経費」についてお話したいと思います。

まずはおさえておこう!ミンネの販売手数料

ミンネは月額手数料は無料ですが、商品が売れた時に「販売手数料」がかかります。

「1商品につき一律10%」です。

例①:900円のピアスが売れた場合。

900円ー(×販売手数料10%=90円)=810円←これが販売利益!

例②:8800円のバッグが売れた場合。

8800円ー(×販売手数料10%=880円)=7920円←これが販売利益!

商品の単価が高額になればなるほど、10%の手数料は重くのしかかることになります。

でもこれはあくまでミンネ上での販売利益であって、「純利益」ではありません。

では1商品あたり、制作費はどれくらいかかるのでしょうか?

見落としがちの諸費用とはいったい何があるのでしょうか?


1商品あたりにかかる諸費用には何があるか

費用① 商品の制作費

ご承知のとおり、商品を作るには必ず制作費がかかります。

では筆者が過去に作ったネックレスを例に挙げて、どれくらいの制作費がかかるのか調べてみましょう。

このネックレスを作るのに必要なパーツは、

  • コットンパール(10ミリ×2ヶ、14ミリ×3ヶ)
  • チェーン 約45㎝
  • カニカン
  • 約5㎝のアジャスター
  • 丸カン

です。

各パーツは、パーツクラブや貴和製作所等の少量から購入できる店舗の値段を参考にしてみます。

使用するパーツ 個数 税込価格 単価 使用数 合計
コットンパール10㎜ 6粒入り 195円 19.5円/1ケ 2粒 39円
コットンパール14㎜ 4粒入り 195円 19.5円/1ケ 3粒 58.5円
チェーン 1m 195円 19.5円/10㎝ 45㎝ 87.8円
カニカン 10ケ入り 195円 19.5円/1ケ 1ケ 19.5円
アジャスター5㎝ 10ケ入り 195円 19.5円/1ケ 1ケ 19.5円
丸カン0.6×4㎜ 5g入り 108円 ーーー ーーー ≒2円とする
総合計 226.3円

先ほどのネックレスを作るためには制作費として226.3円かかるということになります。

これがこのネックレスの「原価」です。

でもパーツを大量購入した場合、もう少し単価を抑えることは可能ですので、ネックレスだったら原価180円くらいまで簡単に抑えることができます。

特にコットンパールは大量購入した方が断然安いので、販売の初めから大量購入してしまうのはちょっとリスクが高いですが、定期的な販売が見込めるようになったらパーツを大量購入するのがオススメです。

でもこの原価だけで商品の値段を決めるのはNGです!もっと他にも考慮すべきポイントがあるんです。

 

費用② 商品のラッピング資材

ミンネで購入したことのある方はご存知かもしれませんが、かわいくラッピングされている商品が多いです。

#ピンタレストで見つけました

実店舗以上のこだわりを魅せてくれる作家さんが本当に多いので、minneはプレゼント用の商品を購入する時などにも本当にオススメです。

ラッピングでその人らしさを伝えることも出来ますので、ラッピングには工夫を凝らした方がいいです。

ですがラッピングに力を入れる分、材料費と梱包時間がかかるので、それを含めた商品価格にしなければいけません。

ラッピングの資材ですが、最近は100均にもかわいいラッピング資材が販売されているので、そういったものを活用するのが一番簡単ですが、

ただ、100均とはいえ資材が全部そろっているラッピングキットのようなものは原価をあげてしまうので多用しない方がいいです。

では何を使えばいいのか?と思うかもしれませんが、ここが腕の見せ所です!

ピアスやネックレスのように、小さくて軽いけれども配送時の損壊が懸念される商品の場合、右の画像のように柄入りの厚紙を活用することができます。

厚紙をCDで型を取り折り曲げて立体にし、麻ひもや毛糸をクロスさせて、ワンポイントでコサージュか何かを付ければ見栄えもしますし、損壊も防げて一石二鳥です。

他にも、フタつきのおかずカップも使えます。

ポンパレモール

おかずカップをニスか何かでペイントし、紙の緩衝材を敷いてそこにピアス等を置き、フタをしたら麻ひもで結びます。

カップの中のピアスの横にそっと造花を差したらより雰囲気が出せるのでオススメです。

また、私がラッピングの時に重宝している資材は

  • レースペーパー (全体が華やかになります)
  • 麻ひも (ナチュラルな仕上がりになります)
  • OPPフィルム (商品の見栄えが良くなります)
  • フタの部分が針金になった造花 (ダイソーで束で購入出来ます)

です。

以上のように、簡単に手に入って一つあたりの単価が低いものを工夫して使うと、原価を下げることも出来ますし、商品の付加価値となるオリジナリティを演出することもできます。

なので、ラッピングにかける金額は数十円ほどにするのが賢明です。

それには他にも諸費用があるからです。

 

費用③ 配送用の梱包資材

先ほどのは商品のラッピング費用でしたが、今度は配送用の梱包資材です。

何のことかと申しますと、商品を配送するための封筒や箱のことです。

(ここでは便宜上、”ラッピング”と”梱包”の言い方に分けてご説明したいと思います。)

きれいにラッピングした商品をそのままの状態で送る方はまずいないと思います。

必要な資材の中には封筒やクラフト紙の袋や、商品の形状によっては箱のこともあるでしょう。

また、きれいにラッピングした商品を崩さないように緩衝材を入れることもあるでしょう。

たかが数十円だから、と軽く考えてはいけません。

たかが数十円が積み重なっていくと、大きな利益にも大きな損失にもなり得るんです。

なので出費を抑えられる所は極限まで抑えた方が得策です。

商品価格を決めるとき、商品の材料費だけで決めていませんか?

必ず商品のラッピング資材費とそれを包む梱包資材費も計算に含めた価格設定をしましょう。

ですが出費を抑える言ってもあまりにも質素なことになっては本末転倒ですので、そこは創作力を凝らして工夫してみましょう。

次回は“隠れた”ポイントについてお話しします。

いかかでしたでしょうか。

ハンドメイド副業は原価の管理をシビアなほどに実施した方が実利益につながる、ということでした。

たかが数十円、されど数十円の世界です。

みなさんもご自身の作品にかかるすべての費用をあらいざらい捻出してみて、今後の副業にお役立てください^^

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