今回から3記事に分け、Amazon転売に関する情報を書かせて頂きます。
これからAmazon販売に取り組まれる方が最も気になるであろう部分は「リサーチ」についてかと思います。
ですが、その具体的なリサーチ手順をご紹介する前に、
まずはAmazonで商品リサーチを行う上で、Amazon販売の特性を理解して頂きたいと思います。
少し長くなりますが、とても重要な考え方なので、是非最後までお付き合いください。
副業で時間がなくても大きな売上を立てられる
まずAmazonで販売するメリットとして 1番にあげられるのがFBAを利用しての販売です。
フルフィルメント by Amazon (FBA)とは
フルフィルメント by Amazon (FBA) とは、Amazonが出品者に代わって注文を受け、商品を出荷するプログラムです。出品者は商品をAmazonフルフィルメントセンターに納品し、納品された商品をAmazon 配送センターにて保管し、カスタマーからの注文に応じて出荷します。返品を含む受注後のカスタマーサービスはAmazon.co.jpが提供します。またFBAの注文商品はすべて、「国内通常配送無料(条件あり) 」やギフトサービスが適用されるなど、Amazon.co.jpへの注文と同様に扱われます。
出品者はFBA商品の価格の設定や商品説明の登録が可能です。なお、配送料はAmazon.co.jpが設定します。
FBA商品に対する注文を受けるとAmazon.co.jpは、
- ペイメント処理を行い、カスタマーに対して注文確認メールを送信します
- 出品者にカスタマー情報を含む注文確認メールを送信します
- 出品者が納品済みの商品をカスタマーに出荷します
- 売上げから手数料を差し引いた金額を出品者の口座に入金します
- 返品を含むカスタマーサービスを提供します
このヘルプページでは、サイト上の在庫管理機能を使った Amazon.co.jpから出荷する注文の管理について説明します。
上記の文章だけを読むと難しく感じてしまうかもしれませんが、
簡単に言いますと、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用し販売することで、
一度納品した商品は、
受注、梱包、発送という全ての作業をAmazonが代行し、半自動的に販売することができるということです。
この
FBAを使って販売することで、副業で時間のない方も大きな売上を立てることができる。
ということが、副業でアマゾン販売に取り組む上での一番の強みとなります。
1回の取引に対してかかる労力
Amazon以外の販路、ヤフオクやネットショップの場合、
1回あたりの取引での労力(取引連絡、梱包、発送)が決まっているので、1回の取引で得られる利益額がかなり重要になります。
例えば、ネットショップで同じ利益率(20%に設定)で、
商品単価が5,000円のものと50,000円のものを販売した場合、月間売上収支は下記のようになります。
◎例:ネットショップでの販売比較 月間売上収支)
1、5,000円の商品を100個販売(1個あたりの利益額1,000円)
= 売上500,000円 利益率20% 利益額10万円
2、50,000円の商品を10個販売(1個あたりの利益額10,000円)
= 売上500,000円 利益率20% 利益額10万円
1と2はどちらも同じ売上と利益額ですが、 販売個数=取引回数に10倍の差があります。
ということは、1と2で比較した場合、1回の取引に対して労力のかかるネットショップでは、
10分の1の労力で同額の利益を上げている2の方が、効率的な稼ぎ方ということになるわけです。
このように数字で考えて頂ければ、商品単価、1個あたりの利益額の重要性が分かると思います。
そうすると、ネットショップでの取り扱い商品の選定では、必然的に単価が高いもの(商品)が優先的な対象となります。
AmazonでFBAを利用して販売する場合の正しい考え方
では、AmazonでFBAを利用して販売する場合も商品の単価は高い方がいいのでしょうか?
少し考えていきましょう。
Amazon(FBAを利用しての販売)のケースでも、ネットショップと同じような例をあげて比較してみます。
今度は違いを分かりやすく比較するために、1個あたりの利益額と利益率を少々ずらします。
◎例:Amazonでの販売比較月間売上収支
1、5,000円の商品を100個販売(1個あたりの利益額1,250円)
= 売上500,000円 利益率25% 利益額12万5千円
2、50,000円の商品を10個販売(1個あたりの利益額10,000円)
= 売上500,000円 利益率20% 利益額10万円
1と2は販売個数=取引回数に10倍の差がありますが、
利益率が高い1の方が月間での利益額は多いですね。
AmazonのFBA販売の場合、ネットショップやヤフオクでの販売と違い、
一度FBA倉庫に納品してしまえば、 Amazonが全ての作業を代行してくれるため
商品を10個販売するのも100個販売するのも労力は変わりません。
これを前提として考えると、
Amazonの場合は同じ労力でより高い利益を上げている1の方が効率的な稼ぎ方となるわけです。
上記のことから分かるように、Amazonでは商品の単価、1回あたりの利益額の大きさよりも、
利益率の高さと回転率(一定期間に売れる個数)が重要になってくるのです。
「利益率を高くしたんだから、1の方が効率的な稼ぎになって当たり前だろ!」
と思われるかもしれませんが、 ネットショップで1の利益率を高めた場合、
月間の利益額は上がるものの、労力も10倍になります。
1.25倍の利益額を上げるために10倍の労力がかかってしまっては、決して効率的な稼ぎ方にはなりませんね。
amazonリサーチにおいて意識すべきポイント
ネットショップの場合、Amazonの場合と、2つの例をあげてご説明させて頂きましたが、
結局何が言いたいかといいますと、 Amazonの商材をリサーチする際に
「商品の単価、1個あたりの利益額」に重点を置く必要はない!
ということです。
コンサルティングでサポートさせて頂いている方々からも、
「リサーチするときに商品の単価は何円以上の商品がいいでしょうか?」
「商品単価が低くて、 1個あたりの利益額が何百円しかでないんです。」
「やはり単価が高いものを意識的に取り入れていった方がいいでしょうか?」
というような内容の相談を受けることが多くあります。
そこでご相談頂いた方にはお伝えさせて頂いているのですが、
Amazonでは先ほどご説明した「利益率」に加え、
その商品の「単価 × Amazonでの月間販売個数」
つまり
「その1商品の月間売上規模」
というのが重要になってくるのです。
再度具体的な例をあげて説明させて頂きますと、
30,000円の価格で月に10個売れている商品の場合、この商品の月間売上規模は30万円となり、
3,000円の価格で月に500個売れている商品の場合、この商品の月間売上規模は150万円となります。
後者の方が商品単価は低いですが、 売上規模は前者に比べて5倍も多い数値となっていますね。
この2つの商品の利益率を20%、自分以外の競合出品者が2人いる状況だと仮定し、
ショッピングカート(商品販売の機会)を3分の1の確率で獲得できたとすると、
・前者の商品を販売した場合の想定利益は18,000~24,000円
・後者の商品を販売した場合の想定利益は99,600~100,200円
想定利益も売上規模に比例して増えていることが分かると思います。
ですので、Amazonの商品リサーチの際は、
「商品の月間売上規模の大きさ」を意識してリサーチするようにしてみてください。
ここを意識しながら商品リサーチしていくことで、
後の「仕入れ個数判断」や「価格交渉、直接取引」にも必ず役立ってきます。
今回の記事でご説明した内容を今まで考えたことがなかったという方は、
面倒くさがらずに実践して頂ければと思います。
正しい考え方でアマゾンのFBAを最大限に活用し、副業でのビジネスを加速させていきましょう!