みなさんは英語がなかなか聞き取れなくて、困った経験はありませんか?
実は英語が聞けないのには、ちゃんとした理由があります。
この記事では、社会人が英語のリスニング力を上げるのに、効果的な方法をご紹介します。
また、やってはいけない勉強方法やおすすめの勉強法についても解説します。
リスニングはコミュニケーションおいて大切!英語が聞けないとどうなるのか?
コミュニケーションにおいて大切なのがリスニング力です。
リスニング力とは「相手の話を聞いて意味を理解する力」です。
リスニングができないと、どうなるでしょうか?
A:What are you going to talk about at a meeting?(会議では何を話しますか?)
B:At 2 pm.(2時からです。)
会話が成り立たないですよね。
Aさんは何の会議なのかを訪ねているのにもかかわらず、Bさんは時間を答えています。
時々聞き間違える程度なら誰にでも起こり得るので、心配しなくても大丈夫です。
しかし、会話が成り立たないような状況が毎回となると、相手もうんざりしてしまうでしょう。
逆にいえば、リスニングさえできていれば、話すのがそれほど得意でなくても会話が成り立ちます。
リスニングができると、以下のようになります。
A:My weekend was awesome! I went for a run around Imperial Palace because I heard it’s very popular in Japan. I usually run with a treadmill, but it was my first time to run outside. I really enjoyed it.(週末はすごく楽しかったよ。皇居ランが流行っているって聞いたから、走りに行ってみたんだよ。たいていは、トレッドミルを使って走っているから、今回外で走るのは初めてだったんだけど、すごく楽しかったよ。)
B:Wow! That’s so cool! How far did you run? (へえー!すごいね!どのくらいの距離を走ったの?)
A:I run for 5km, so I was tired a bit but felt so good. (5km走ったから、少し疲れたけど、気分は良かったよ。)
Aさんが週末のことについてたくさん話しています。
Bさんはすべての単語を聞き取れなかったとしても、ポイントを押さえて聞き取れていたら質問をすることで会話を続けることができます。
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なぜ英語のリスニングを難しいと感じるのか?
英語のリスニングが苦手だったり、いつまで経っても聞き取れるようにならない、という方は多いかと思います。
それではなぜ、英語が聞き取れるようにならないのでしょうか?
理由①音を知らない
そもそも私たちは知らない音を聞き取ることができません。
たとえば、単語の「meeting」を例に挙げて考えてみましょう。
「meeting」は「ミーティング」と読みます。
一方で、実際の会話では「t」の音は「d」の音になります。
つまり、「ミーディング」となるのです。
「t」の音は会話では「d」になることを知っていて「meeting」の実際の音も知っていると聞き取ることができるでしょう。
しかし、これを知らないとどうなるでしょうか?
「meeting」は単語帳にあるような読み方と違うので聞き取れないですよね。
このように音を知らないといくら単語だけ覚えても実践で聞き取ることができません。
理由②日本語と英語の音の違い
前の章と関連しますが、ここでは、日本語と英語の音の違いについて解説します。
たとえば、日本語の場合「し」であれば「shi」という音のみです。
一方、英語の場合は「sh」という音もあれば「s」の音もあります。
このことから、英語の「see」を発音したいときに、多くの日本人は「シー」と発音してしまいます。
「see」は「s」の音なので正しい発音をカタカナに変換してみると「スィー」というような音になります。
また、多くの日本人が難しいと感じるのは「th」や「r」「l」の発音ではないでしょうか。
日本語ではこれらの音を区別しないため、発音するのも聞くのも難しく感じます。
理由③日本語と英語はリズム(音節)が違う
英語と日本語ではリズムが異なるので、これも英語のリスニングが難しいと感じる原因です。
英語と日本語の違いについて理解をすることでリスニング力が向上しますよ。
まず、言語は母音と子音で成り立っています。
母音とは「a」「i」「u」「e」「o」のことです。
子音とは「k」や「s」「t」などの母音以外の音のことです。
日本語のリズムについて説明していきます。
たとえば、日本語の発音の「ドリンク」は、「do・ri・nn・ku」となります。
つまり、日本語の場合、1回の手拍子の中で1つの言葉が入るので、「ドリンク」の場合は4回の手拍子が必要になります。
次に、英語ではどうなるのか見てみましょう。
「drink」の場合、母音は「i」だけで残りは子音です。
つまり、「drink」と言う際には、1回の手拍子の中で「drink」と発音をしなければいけません。
単語を音節で区切ることを「シラブル」といいます。
「drink」のような単語は1音節の単語です。
そのため、これ以上発音を分解することができません。
ネイティブスピーカーにどんなにゆっくり発音してもらっても、聞き取れないのは音節が関係しています。
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英語初心者がやってはいけないリスニング勉強方法3つ!
今、リスニングの勉強を頑張っている方に考えてほしいことがあります。
それは「今使っている教材は、本当に自分のレベルに合っているか?」ということです。
ここでは、英語初心者がやってはいけないリスニングの勉強方法を3つ紹介します。
ちなみに、自分の現在の英語のレベルを測ったことがないという方は、TOEICの問題集を解いて大体のレベルを測ってみましょう。
NG勉強方法①聞き流す勉強方法
まずやってはいけないのが、聞き流す勉強方法です。
ただ聞き流すだけだと何を言っているのか考えないので、音楽を聴いているのと同じことになってしまいます。
また、私たちは母国語である日本語を聞いているときでも、意識を向けていなければ内容が頭に入ってこないですよね?
それが英語だったら、どうなるでしょうか?
集中していても聞き取れないときがあるのにもかかわらず、集中していない状態だったら内容を理解するのはさらに難しいでしょう。
NG勉強方法②海外ニュースなどの複雑な内容の教材
もしかしたら、「簡単な教材なんてカッコ悪いから、海外のニュースを聞きたい!」と思うかもしれません。
しかし、現在のレベルに対して教材のレベルが高いと英語が身に付きません。
なぜなら、聞いても理解できていないからです。
聞いても内容が理解できない状態だと、眠くなったり疲れたりしてしまいます。
その結果、ただ聞き流しているのと同じになります。
NG勉強方法③洋画・海外ドラマ・テレビ番組
英語初心者が、洋画・海外ドラマ・テレビ番組をいきなり英語字幕で見るのもオススメしません。
こちらも、海外ニュースと同様に、現在のレベルに対して洋画などのレベルが高すぎるとぼーっと聞き流すだけになります。
ただし例外として、子供向けの映画やテレビ番組であれば英語初心者でも良い練習になるのでオススメです。
英語初心者にオススメの勉強方法3つ!
以上、初心者がやってはいけないリスニングの勉強方法についてお伝えしました。
次に、オススメのリスニング勉強方法についてご紹介します。
オススメ勉強方法①短くシンプルな文章をディクテーション
最初は短くてシンプルな文章を聞き取る練習をしましょう。
聞いて、聞き取った文章を書き出す、ディクテーションがおすすめです。
短い文章であればストレスが少ないので続けやすいです。
とはいえ、慣れないうちは大変ですし疲れるかもしれません。
しかし、毎日5分でも10分でも続けることで確実にリスニング力が身に付きます。
筆者は、この方法でTOEICのリスニングを100点以上アップさせることができました。
オススメ勉強方法②はっきり綺麗な発音の教材を使う
最初からネイティブの発音を聞き取るのは非常に難しいものです。
理解できないと勉強を辞めてしまう原因にもなるので、はっきりとした発音の教材を使うことをオススメします。
たとえば、書店で売っている教材のほとんどが綺麗な発音の教材で構成されています。
その中でも初心者レベルのもので、自分が飽きずにできそうだと思うものを選びましょう。
オススメ勉強方法③子供向けのアニメを使う
この項目は、特にディズニーが好きな人にオススメの勉強方法です。
アメリカの子供たちはディズニーのアニメを見て成長することが多いです。
子供が見ることを想定しているため汚い言葉は使われていません。
また、新しいディズニー作品は実際に現代のアメリカ人が話している感じにとても近いので、マネをするのも良いでしょう。
まとめ
この記事では、社会人がリスニング力を上げる方法について紹介しました。
以下に今回解説したことについてまとめたので、見てみましょう。
- リスニングができないと会話が成り立たないので、聞く力は重要
- 日本語と英語では、音やリズムの違いがあり、難しく感じる
- 海外ニュースや映画、ドラマで英語を勉強するのは、初心者にはオススメではない
- 短い文章から聞き取りを始めることや、子供向けのアニメを使うのがオススメ
リスニング力を上げて、外国人との会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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