スワップで金利生活!? 高金利通貨とレバレッジは相性抜群!

近年、投資として本格的に、あるいは副業としてFXを始めたいという方が多くなっていますが、聞きなれない用語の一つにスワップという言葉があります。

今回はスワップに関しての説明と、国ごとに違うスワップのメリットを比較して解説して行きたいと思います。

スワップとは?

スワップは英語ではswapと表記し、その単語の意味は交換する、とうい意味になります。

しかし、FXで用いられるスワップは少し意味が異なり、通称スワップポイントと言われることが多いです。

これは、単純に言えば通貨取引の際に得られる金利のことです。

皆さんも、国内で日本円を銀行に預けていれば、普通預金であり定期預金であり、それなりの金利が得られると思います。

海外通貨でも同様に、その通貨を保持することで金利を獲得することができるのです。

そして通貨の金利は当然、国ごとに異なり、日本は特に金利が低く設定されています。

ですから多くの場合、外国通貨を買えば、より高金利に設定されていることが多く、その差額を受け取ることができるのです。

具体的に日本円と米ドルで説明して行きましょう。

仮に日本円の金利を1%、米ドルの金利を2%とします。

この場合、日本円を保持していた場合は1%の金利に対して、米ドルであれば2%の金利を獲得することができます。

FXは外国通貨を買ったり売ったりすることで、差額レートを利用してその差益で利益を得る作業ですが、ここではそういう意味とは別に円売り、米ドル買いを行ったとします。

そうすると本来、日本円を保持していた場合は1%の金利であったものが、米ドルを保持していれば2%の金利を得られますので、差額1%の金利分を受け取ることができるということです。

これを通称スワップ、あるいはスワップポイント、と言います。

厳密には、その通貨を保持している期間で得られる金利も違いますので、短期間であればスワップポイントは少なくなってしまします。

具体的には年ベースで換算したものを保持した期間で調整して与えられます。

ですので、短期間で売り買いを繰り返すスキャルピング手法を使うトレーダーやデイトレーダーにとっては、それほど多くの利益を期待できるものではありません。

また、この例であれば低金利の通貨を売って高金利の通貨を買ったのでスワップポイントが得られましたが、逆に高金利の通貨を売って低金利の通貨を買えば、逆に差額金利分を支払うということになります。

今回の例であれば、米ドルを売って日本円を買った場合、差額1%の金利分をスワップポイントとして逆に支払う必要が出てきます。

日本円は基本的に世界中で最も金利の低い通貨ですので、FXでは買いが有利だと言われるのは、このスワップポイントを獲得できるからです。

このように、国ごとの金利の違いにより、その金利差益をスワップポイントと言います。

これも当然、各口座により細かく設定が違い、手数料が引かれた後の額を受け取ることになります。

基本的には1日単位で決済してしまった場合はスワップポイントは発生しませんので、FX業者ごとのルールを細かくチェック・比較しておく必要があります。

また、政策金利はそれほど短期間にころころ変更されることはないのですが、スワップポイントは業者ごとに日々更新されており、細かくチェックしていく必要があります。

スワップが国ごとに違う理由

以上の説明のように、各国の金利の違い、通貨ペアの組み合わせによってスワップポイントが変わってきます。

各国の金利は主にその国の政策金利で決定されるのですが、それは国力、経済力、あるいは、その国ごとの経済政策によっても変わります。

例えば新興国であれば、金利を高くすれば金利を得る目的で、その通貨を買ってくれる人が増えるので、外貨資金を国内に呼び込み、経済の活性化を促す効果が見込めます。

そして新興国の特徴として通貨の信認性が低いことでインフレ傾向になりやすいのですが、通貨を購入してもらい、預けていただくことで海外への通貨流出を防ぎますので、政策金利をあげることで逆にインフレを抑制する手段にもなるのです。

逆に先進国、経済力のある国では通貨の信認も高いですし、それほど高い金利が設定されることはありません。

例えば、日本では低金利どころかマイナス金利に設定されていますが、それは日本が経済力の高い国だということもありますし、

世界中の通貨の中でも最も信用度が高く、特に不況の際には安心通貨として日本円が買われるという傾向がありますので、基本的に金利を高く設定されることがありません。

また、日本の経済政策として、長期のデフレから脱出する目的で金融政策を掲げています。

ですから金融緩和を促し、低金利からさらにマイナス金利に設定することで、市場へのマネー流動性を高めて実体経済を活性化させ、投資を促したいという思いがあります。

スワップ高金利通貨比較

では、各国ごとに高金利のスワップ比較していきましょう。

トルコリラ 政策金利 8.0%

中東の高金利通貨です。

FXで通貨投資ができる国としては最も金利が高い通貨になっています。

メキシコペソ 政策金利 7.2%

中南米の高金利通貨です。

今現在も利上げの方向ですが、だから買い続ければいいわけではなく、それだけ金利が高いということは通貨の信認性が低いとうことになりますので、リスクは高いということになります。

ブラジルレアル 政策金利 7.0%

今後の経済成長が見込める新興国です。

トルコリラ、メキシコペソと比較すれば通貨の信認性も高く、スワップ目的の投資通貨としては、比較的安心できると思います。

南アフリカランド 6.8%

この通貨もFX通貨の中では最高水準のスワップポイントを見込めます、少額で取引できるのもメリットですね。

ニュージーランドドル 1.75%

2008年ごろには8%前後の政策金利でしたが、次第に金利の値下げが行われてきました。

中東、中南米の通貨に比べれば信認性も高いので比較的安心通貨と言えるでしょう。

オーストラリアドル 政策金利 1.5%

FXスワップポイント狙いの投資家に最も好まれる通貨の一つです。

日本円との金利差も大きいですし、あまりに高い政策金利の通貨は通貨の信認性自体が低いものですから、安心という意味でも投資しやすい通貨です。

レバレッジをかけてのスワップのメリット

以上、スワップポイントの説明、各国ごとの政策金利の違いによるスワップポイントの違いに関して説明して行きました。

これをうまく利用してFXで取引すれば大きな利益が見込めます。

FXにはレバレッジという制度があり、少ない資金で大きな投資額を運用することができます。→FXにおけるリスク管理とは?始める前にレバレッジを理解しよう

例えば日本円でオーストラリアドルを購入し、国内レバレッジの現在の規制は25倍ですから、最大レバレッジで運用すれば、大きなスワップポイントを得ることができるのです。

しかし、メリットだけではありません。

レバレッジをかけるということは、利益が出たときはテコの原理が作用して大きな利潤を生みますが、損益が出た時には多大な損出を受けます。

この例で説明すれば、最大レバレッジを利用して日本円でオーストラリアドルを買い、通貨レートで円安オーストラリアドル高になれば、通貨差益に加えて大きなスワップポイントを獲得できますが、逆に円高オーストラリアドル安になってしまうと多少のスワップポイントが獲得できたとしても通貨差益で大きくマイナスになってしまうリスクがあります

まとめ

頻繁な取引ができないサラリーマンの方には、外貨預金のつもりで投資してみてはいかがでしょうか?

その際にはこの国別のスワップ比較を参考にして頂ければと思います。

レバレッジだけは気をつけてください、毎日スワップ金利をもらえるのは嬉しいものですよ。